見出し画像

宇宙・教育・サイエンスカフェ

2024年5日目(178)。
科学や科学に関係する人たちの活動を広く一般の人たちに理解してもらうのに、共感=「なんだかわからんけどアンタの言うことなら信じる」以外の経路が果たしてあるのか?というテーマに引っかかって一年半ぐらい。これまで関係する本を読んだり、サイエンスカフェと呼ばれるものにも何回か参加してきたわけですが、今回はTikTokerのあきとんとんさんがつくば市で開催されるサイエンスカフェに出演するとのことで、行ってみました。

事前申し込みナシ、参加無料ということで、あきとんとんさんの知名度も相まって、混み過ぎて会場に入れないなんてことは…と直前になって気づいたりして焦りつつ会場へ。席はほぼ埋まっていましたが、無事座って話を聴くことができました。観客は30名ぐらい。むしろもうちょっと来ていてもいいかも。(プレスリリースサービスで拡散するだけでは足りない。せめてプレスリリースにもう一工夫必要かも。)

写真撮影もSNSに上げてもOKでした

進行は(一社)茨城県科学技術振興財団のつくばサイエンスツアーオフィスの方、登壇者はあきとんとんさんの他、JAXAの有人宇宙技術部門所属の方と、(独)教職員支援機構(NITS)の方。(NITSっていう組織がつくばにあったんですね。知りませんでした。)

今回のサイエンスカフェは「宇宙×教育」というテーマ。
JAXAのお二人が、宇宙教育センター(相模原市)の取組みやJAXAが開発を進めている水再生システム(尿などを飲料水に変える技術)の実証実験にまつわるコミュニケーションの事例などを話した後、参加者向けにワークショップが行われました。
ワークショップの内容は、管制官役が図形の組合せを「限られた時間の中で」「口頭で」宇宙飛行士役に伝え、宇宙飛行士役がそれを理解して正確にそれを描く、というもの。今回は、小学生が立候補して管制官役になり、他の参加者全員が宇宙飛行士役になって図形を描きました。

ワークショップの流れ。宇宙ミッションは時間が限られているため、時間厳守がマジ大事。
ワークショップで使われたシート。
私は右側の星の配置が不正解でした…

結果、会場の正解者は2割ぐらいでした。図形の配置は理解できても、図形の向きや接し方がわからないところがあり、質問3つ以内という制約の中でフォローが不完全になってしまいました。1月2日の事故の原因がコミュニケーションの不具合ではないか、という話も出始めているようですが、伝えるというのはかくも難しい…

なお、このワークショップは、JAXAの新入職員研修で行われているもののひとつだそう。(ただし、宇宙では英語が公用語なので、英語で行うそうです。)企業などの研修でもそのまま使えそうな気がすると思いつつ、英語でも内容が不明瞭なことがありそうなので、もっとプログラミング言語みたいな特殊な言語を作って公用語的に運用するのもアリなんじゃないかと感じました。

その後は質問タイム。JAXAにどんな教育プログラムを期待しますか?という問いかけに対して、私からは、閉鎖空間での協調性やチームビルディング、モチベーションの維持のようなノウハウを企業向けに提供しては?と提案したところ、会場にいた関係者らしき方からは「相手とコミュニケーションする際は否定から入らない」という話が出ていました。
その他には、もう少し高度なコミュニケーションの事例、例えば、話に出ていた水再生システムの実証実験でのトラブルの際の若田飛行士と管制官とのリアルやりとりを公開するのが面白いのではないか、という意見も出ていました。確かに!

そうこうする間に時間終了。
…って、あれ?あきとんとんさんは?NITSさんは?あまり活躍する場がなく、あきとんとんさんに至っては、ほぼ新刊の宣伝で終わってしまった感が。ちともったいなかった。(51/68が5秒で出せるならちと読んでみたいかもσ(^~^))

そんなわけで、今回も科学と一般人とのコミュニケーションのポイントは見出せずに終わってしまいました。しかし、諦めずにこの課題は追いかけていきたいと思います。

今日の余談。

今回の会場の隣はengi縁というクラフトビール充実の飲食店になっていて、意識高い系の人を中心に賑わう場所になっていますw
ということで、このブログを書きながら、Overkillなるビールをいただきました。

ホップの名産地・北海道、上富良野の忽布古丹(ホップコタン)醸造のクラフトビールとのこと。苦味がとても良い!しかし度数高くて酔った!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?