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【⚠️閲覧注意⚠️】最凶アジアンエクストリームホラー『KFC』

世界のホラーの中心はどこか。そこは間違いなくアジアだ。『哭悲/THE SADNESS』、『女神の継承』などアジアンエクストリームホラーの生々しさ、陰湿さ、圧倒的な暴力は私たちの心を鷲掴みして破壊してくる。

哭悲theババア

本作は淡々と残酷描写を並べ、叫んだりもしない。人体を静かに破壊し弄ぶ。私たちはそのため残酷な行為をありのままに受け取るだけになるわけである。『セルビアンフィルム』などの作品は登場人物のバックボーンなどが描かれ、残酷描写と共にエモーショナルな展開になるものだ。

グロいだけじゃなく映画としてよくできていて私は大好き。

しかし、本作は人間を物として扱い起きていることがさも当たり前の出来事として描き続ける。だから怖がらせようということを微塵も感じずに事実として受け入れるほかない。あまりのグロテスクさに食傷気味になるほどで書いている今も果たして本当に映画館で公開されるのかが疑ってしまうほどだ。

この写真は笑ってるけど基本的につまらなそうに人を破壊している。

ひたすらに不快な気持ちになり町を歩いている今もケンタッキー・フライド・チキンを見るだけで吐き気に襲われるほどである。劇中にKFC店内で飲食するシーンがあり、果たしてなぜ撮影が許されたのか理解に苦しむ。私のようにKFC恐怖症になり嫌いになってしまう人がいるだろうからケンタッキー・フライド・チキンは風評被害を間違いなく受けている。

カーネルサンダースが杖をぶん回してブチぎれていそう

本作は映画学校の卒業制作として企画されていたが、脚本を読んだ大学側が「あまりに残酷すぎる」という理由で却下されたそう。映画製作が検閲などによって圧力を受けることはあってはならないことだが、私だったらこの脚本を見て映画製作を許可させないだろう。ガキが死体のチ〇ポを何も知らずに食べさせられて口から陰毛がはみ出てる映像を作らせようなんて大学が許可できないのも当然だと思う。その後、『青いパパイヤの香り』などのトラン・アン・ユン監督の後押しにより完成することとなったそう。

トラン・アン・ユン監督。新作の『ポトフ』がとても面白かった。

起こる出来事は死姦、食人、拷問など残酷極まりない映像が続く。物語は医者たちが人を襲い、周りをどんどん食人鬼に変貌させていくものだ。しかしながら、話という話はなくバイオレンスな映像が続く上級者向けの作品となっている。制作されたベトナムでは今も劇場未公開のままであることが本作の凶悪さを物語っている。

本作で印象的なのは人間の眼である。暗闇であったり血まみれの中にある目は世界に白がここにしかないと思わせるほどである。目を見開いたときに大きくなる白が恐ろしくてたまらない。目力や死んだ魚の眼に代表されるように目は人間の精魂を表すものの一つ。そんな人の眼の怖さを過剰なまでの残酷描写を表すことによって浮き彫りにした本作はただのトーチャーポルノとして片付けるのはもったいない。

私の推しはケンタッキーボーイ!このデブガキまあまあとんでもないことするんだけどなんか憎めないんだよね。R18禁のアルティメットエクストリームホラーに未成年を出演させることは私もあまり気持ちよくないと思っているけれど、ケンタッキーボーイに関しては本作に欠けてはならない大切なキャラクターの一人だと思う。

この笑顔!可愛すぎるぜ!

ぜひとも劇場でチキンを買って食人している背徳感を味わいながら臨場感4DX超えで見ることをおすすめする。私は待ちきれず輸入盤BluRayを買って観ました。スガラムルディを置いて頂いている新宿のビデオマーケットさんで取り扱いがあるそうなので気になる方はソフトも合わせて。最近はR18のグロ映画のソフトが発売されないことが多いし、この作品に限っては字幕の必要性があまりないから輸入盤を買っちゃうのもありかなと思います。

『KFC』はいつもスガラムルディを注目してくれているCinemagoさんとムービー・アクト・プロジェクトさんが配給。公開は2024年の7月のどこかでシアターイメージフォーラムより劇場公開が始まります!サツゲキで観れると嬉しいなぁ…


書いた人:余熱


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