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相手を巻き込み、巻き込まれる力をもつヒトーファクトリー・サイエンティストって

おはようございます。梅雨入り☔️し、6月も半ばを過ぎましたね。欧州系コンサルティング会社の広報担当として、対談の場で出会った、想い(=熱量)に溢れるヒトを私目線ででつづる、第13回目は慶應大学 SFCの田中教授です。

田中先生は、「デジタル」と「工学」を融合するデザインエンジニアリングというユニークな分野を研究されており、2010年からはその核となる「デジタルファブリケーション」をテーマに活動されています。新しい世界を意思があれば、学びながら作れるかもしれない。未来は明るいと思えた。言葉を端折ると分からなくなってしまう、、、ので切り取りました。

デジタルファブリケーションって何?

「大きく分けると、市民の方々とのパブリックなコラボレーションと、企業との共同研究があります。 市民の方々とのコラボレーションはは主に「ファブラボ」を通じて連携する。ファブラボは世界各地に設けられた市民工房でネットワーク化されており、私もファブラボの日本における設立・展開を推進してきました。主婦や定年退職されたエンジニアなど地域の方々が、ファブラボで3Dプリンターをはじめとする最新の工作機械を使ってさまざまなものを製作されています。これからは、市民と企業を分けずに、「産官学民連携」という言葉のとおり、大学と市民と企業と行政を連携させて、まち全体をリデザインする研究へと昇華させていきたいと思っています」

「ファクトリー・サイエンティスト」がなぜ生まれたのか。

6月に待望の協会が設立された、「ファクトリー・サイエンティスト」は由紀ホールディングスの大坪社長と「何かいっしょにやりたい」という話をきっかけに、なんと約半日の議論で生まれだそうです。

「ファクトリー・サイエンティストは、工場のデジタル化に際して、「ジェネレーター」となる人材を育成するものです。そのため、センシング、データ処理、プレゼンテーションまで、単一のスキルではなく総合的に、一気通貫で体得できるようにしてあります。プロジェクトの推進役やリーダーシップの在り方としての「ジェネレーター」に近く、相手を巻き込みながら、自分もどんどん口出しをして、関わり合いながら物事を進めて、アウトプットを出します。相手を巻き込みつつ、相手からも巻き込まれるコラボレーションを通じて新しいものをつくっていくのが、「ファクトリー・サイエンティスト」の役割。これはファクトリー・サイエンティストに関わらず、あらゆるプロジェクトに共通の原理だと思います。」

ちなみに、このファクトリー・サイエンティストの誕生秘話を知る豪華キャストのウェビナーが7/2の夜に開かれます!田中先生、大坪社長、この対談ファシリテの長島さんがご登壇されますよ!

日本のファフラボの可能性

「鎌倉にはファブラボがあります。日本で最初につくられたファブラボの一つだそうですが、田中先生は、世界中のファブラボを見て回り、日本のファブラボでは日本らしいコンセプトが必要だと考えて、神社仏閣が多数あって、地域らしいものづくりができる土地である鎌倉を選んだそうです。」
日本ならではのファフラボ、わたしも地域を訪ねて、体感したいです!

そして、ファブラボのことを詳しめに。
「日本で「ファブラボ」と名前がついた施設は約20カ所前後くらいだと思います。ほかにも「ファブカフェ」「ファブスペース」など“ファブ施設”と呼べる、ものづくり拠点を合わせれば約200カ所になるでしょう。それら“ファブ施設”は今、どちらかというと、都市部にあります。ただ、これから面白いのは地方・地域のファブラボではないかと思うんです。バス停やベンチのように、やや大きいサイズのもの、あるいは、モビリティーや、交通システムのような、みんなでシェアして使うパブリックなものを、行政に頼るだけでなく、地域の人が集まって一緒につくるようになれば面白い。企業も大学もそこに乗ってきて、オープンにものづくりができるようになれば、と考えています。」、とお話くださいました。あなたもあなたも関われる。ワクワクしませんか。

「最近のような「VUCA(ブーカ=変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)」時代には、ファブラボのような、地方・地域ごとに特色のある工房が経済性を持つ可能性があります。多様性による新しい価値が高められるかどうかがカギになるでしょう。」、と。これからの日本の未来が楽しみになりますね。それらをつくっていくただ中にわたしもなにか、携わりたい、そう思います!


https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO5295088004122019000000



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