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一つのお店をきっかけに

松江に現代と古い工藝をあつかう工藝店がある。年に1-2回は東京で出張店(ポップアップですね)を開いていて東京で知った。何年も前から行こうと思っていたもののコロナに突入して行きそびれ、先日ようやくと叶った。

あわせて出雲民藝館と山陰の窯元に出かけたのでその備忘を。


西出雲市という無人駅から徒歩20分。出雲市駅から一両編成のディーゼル車に乗り換える。
駅からは田植えを終えたばかりの水田や野菜の苗を植えられた民家の畑を横目にみつつ、電柱に「出雲民芸館」という看板をみつける。さらに、10分ほど歩いて行ったところでらしき建物があった。

出雲民藝館

立派な門構えの門は出雲大社を造営した棟梁が手がけたという「長屋門」。出雲地方きっての豪農であった山本家の住宅が母屋で今も住宅として使われている。民藝館の展示がある本館は米倉を改築した建物、西館は木材蔵を改装されたものだった。

出雲民藝館 本館

展示は石見焼や布志名焼、藍布、農具、など出雲地方の暮らしに使われていた道具など。売店では出西窯や祖師窯の器、藍布などの山陰の選りすぐりの工芸品や書籍が販売されていた。入館の説明をしてくださった方が売店も兼務していて作家さんのことを説明してくれた。

置いてあった和紙は井谷さんの手漉き和紙。北鎌倉の東慶寺の展覧会以来だった。ここでお目にかかれるとはー。
https://hiikawawashi.com 

奥出雲 井谷さんの手漉き和紙

駒場にある日本民藝館も倉敷民藝館も、室内の写真撮影が禁止されている。民藝館は基本NG? 繰り返し何度も足を運んで欲しいということなのかもしれない。倉敷では展示に時間をかけて向き合ってほしいというようなことが書かれていたっけ。

出西窯 くらしのビレッジ 

出雲市駅より出西窯へは駅より車で15分ほど。こちらもまた住宅地の真ん中にある。広い駐車場と窯元らしい場所が見えてくる。窯元はコロナの感染防止のため現在見学はできない。遠くから様子を伺った。
出西窯は洗練された場所になっていた。「くらしのビレッジ」というさながら小さな陶のデパートのような感じになっている。益子焼のように町全体を歩くというのではなくて、週末に家族で、友人とショップに遊びに来てついでに隣のカフェでランチやお茶をして過ごす、販売するカップでお茶ができる。家に持ち帰り日常に馴染んているのが想像できるしもう一度ショップに立ち寄りたくなった。

広い窓はいいですね

一つのお店がきかっけになって、知らない土地を訪ねた。
次は民藝館で購入した本でみつけたで別の土地のお店を訪ねよう。



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