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"all of us" ヘルシンキで訪ねたみんなの図書館 「 Oodi」

ヘルシンキ中央図書館 「Oodi」はヘルシンキ駅から徒歩5分ほどのところにあった。ゆるやなかに波打った曲線を描く建造物は(ここだな)と遠目に見てもわかる。フィンランドの独立100周年を記念した、国民へのギフトだという。


時間があったら1日ここで過ごしたいと思ったくらい居心地のいいステキな場所だ。
残念ながらその時間はなかったのでもう一度、ヘルシンキを離れる日に訪ねた。日本も、魅力的な図書館が増えてきているが、all for you の精神が隅々にデザインされ、馴染んでいた。

"人が集う場所を"という構想はフィンランドで1988年から検討が始まり、2015年1月に図書館を建設すると議会決定し、フィンランド独立記念日の前日、2018年12月5日にオープンした。今では、年間250万人が訪れる図書館は誰にでも開かれている。

  • 市の中央にありながら、建築素材には自然のエレメントがそこかしこに感じられる。3Fにある9つリアルな ブラックオリーブツリー(Lucida buceras)の木もそうだ。

Oodiと、広場を介して左右対称に位置していて、”a promoter of equality”議会と図書館がちょうど同じ目線になっているのは、民主主義と対話を象徴するものなのだそう。

3F建の建物は、デザイン設計はALA Architects。1階は受付、本の返却スペース、奥にはレストランがある(ランチブッフェが魅力的だったのだがお腹をこわしていて食べられなかったのが残念)。2Fは、学習スペースであり、イベントスペースと言えばいいのだろうか。ワークショップやスタジオ、広々としたワークショップのスペース。
そして3Fがいわゆる図書館、開架式で7万冊の蔵書が納められている。 全体の1/4位を占めるChildren’s location が目に付いた。その端にベビーカーが見事に整列していた。平日の午前中、子供とママ(パパも何人かいた)が思い思いに過ごしている。子供たくさんいるんだー、とベビーカーで3Fのここまで上がってこられるんだ。 広々としたスペースにソファが置かれていて、明るい。もちろん勉強している人が人数からすると多いのだが、テラスで過ごしている人、ソファで読書する人、スペースがゆったりしていて思い思いに過ごしている。3Fにはカフェテリアもあり、コーヒーを飲みながら読書もできる。

すごい!!!

“Oodi is for all of us “  みんなのための図書館。
パンフレットの裏表紙に書かれていました。あまりに感動して、私は帰国する日の午前中にもう一度訪ねてきたのは冒頭に書いたとおりです。

そしてこの図書館が無料ということなので、respect と感謝の意味を込めてOodiのトートバックを2つ購入してきました。

このバッグに本を詰めて、公園に出かけよう。

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