価値シフト~仮想空間シフトを読んでみた
丸の内に足を延ばした帰り、ひさしぶりの丸善オアゾを回遊。 ウィズコロナの本がこれほど出ているとは! MOOK本まである! そんななかで、手にした一冊が「仮想空間シフト」。
尾原和啓さんと山口周さんの対談本です。 対談本はなかなか本として成立しづらいと何人もの編集者に聞いていた。 著名なお二人ではあるけれど、私にとっては新鮮だったのだ。 対談本を買ったのは、「小泉放談」以来。
仕事が変わると=働き方が変わると、暮らし方→社会→人生→国と行政 が変わっていくことを順番に対談形式でひもといてくれています。 いま、まさにこの只中いいるわけで、抽象度が比較的高めなのに、具体でイメージしやすい内容。
「仕事は、オーケストラからジャズになる」。 月2回の定例会議じゃなくて、フローで流れているSNSの情報からいきなり本質の話ができますよね、短い時間で話ができますよね、確かに。 やりがいのある仕事ならお金をはらってでもやりたい、そうした価値観へのシフト。 これは、遠い将来のことと思っていたけれど現実になっている。
世の中は本来こうあるべきだよね、という思想を持つ。 良いイシューをみつける。 IKEAの「This ables」。 この動画は美しいです。 良いイシューをもつことは、構想を持つことにもつながるのかな? パーパスの具体がイシューなのか?
人生が変わる。 「安定」に対する価値観が変わる。
1つの会社にいたら安全なのか? コロナ禍で自分の中で大きく揺らいだこと でした。 「突然穴が開くかもしれない道をみんなでスクラム組んで進んでいたら、全員一緒に落ちてしまいます。 これからは、安定というのは遠くにいる人とつながりあって網の目のように協力し合うことなんです」、「何かに依存するのは危険だとよく言われますが、その解決策は依存先をなくすことではなくたくさんの依存先を作ることなのです」、と。
ほんとうにやりたいことを探し求める。 やりたい仕事だったらたとえ収入がなくてもやりたい、と思う。 このところ頭に思い浮かんでいた言葉が「ライフワーク」。 「「ライフワーク」と「ライスワーク」を分離させる」という言葉をみつけた。 好きなこと、と、できること、を分けるてバランスをとる。 ライフワーク=ほんとうに好きなこと、をみつけるには、たくさんの試行錯誤をすることだ。
自分を企業にたとえてみるなら、トライアンドエラーの実証実験をする。 変化のただ中、どう生きていくのか、とても良い対談本でした。