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奈落の底。ナラッキーにいってみた

新宿通りをわたるとガラリと風景が変わる街、歌舞伎町。
長いこと足を踏み入れたことがない。知人に誘われなければこの先もたぶん行かなかった。
今回の目的は、「王城ビル」という昭和レトロなビル。Chim↑Pomインスタレーション、展示制作を行なったという期間限定の現代アート展覧会「ナラッキー」だ。

王城ビルは
「1964年に竣工し、城を模した独特のデザインで愛されながら、当初は名曲喫茶、キャバレー、カラオケ店、居酒屋へと業態が変化し、2020年3月まで続いてきた」

夜の王城ビル


昼の王城ビル

連休最終日の祝日の午後、雑踏を一本わき道に入り現地に到着してみると長い行列が。「最後尾はここ」とあり、20代?の若い人たちばかり。表参道から遅れてやってくる友人よ(早くきてくれ)と心底願った。
「今日は列は短かかったほうです。日曜日には角のファミリーマートまで並んでいました」という(王城ビルのオーナー)。


入場料を払うとこれがチケットとして渡される。
「カラオケ」にようこそ??

展覧会なのでビルに入るのかと思ったら、ビルの外に案内される。
入り口もわかりにくい。
安心よりも不安の中に入っていくようだ。ナラッキーのコンセプトは「奈落」。奈落の底に入り込んでいくということですね。

王城ビルへ


いざナラッキーへ


王城ビルの中、剥き出しの天井、当時のままのよう。(ピンぼけですみません)

ビルの中そのまま、たぶん
展示の一部なのだとおもう

ビルの内装を変えることなくそのままで展示されている。

魅入っているひとたち
階段にもアート

ビルの中の移動はエレベーターでなく内階段。薄暗いビルの中を(次はなに?)といくぶん不安感じながら進んでいく。

踊り場の壁も展示スペースに。
思わず立ち止まっちゃいますよね。

1Fはレストランとミュージアムショップ。美空ひばりが愛したホットケーキや夏かナポリタンが食べられます。


昭和レトロな「社交」の場に令和の時代の新しいアートを足し算した展覧会。
アートを目的にくる人よりもむしろ、エンターテイメントを求めてやってくるのかもしれない。それでいいんだとおもう、それがいいのかもしれない。

違和感や心地よくない感情もふくめて人の心にたしかな「刺激」を残してくれる。

来月10/1まで。チケットを購入すると同日は再入場が可能です!昼と夜の顔、どちらも見てみたい。

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