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記事一覧

読書メモ: 『ソニーデジカメ戦記』 

先日二人の編集者に勧められたのが『「ソニーデジカメ戦記」もがいてつかんだ「弱者の戦略」』。 ソニーグループの元副会長 石塚茂樹氏にインタビューした内容が書籍化された本だ。アマゾンから届いた本を開いてみると、対話形式だ。(対話形式は連載向きで読みづらいな)という先入観を覆し、一日で読了してしまった。 ソニーのα7を持っている。 数年前、仕事仲間が持っていた一眼レフがこのカメラだったこと。友人がソニーに勤めていたことに購入理由がある。「買わなくても相談に乗ってくれるから」と勧

週末の読書 - プロセスエコノミー

このところ、いますぐ必要!と思っていない本は、人のオススメから選ぶことが多い。SNS上に流れてくる知り合い、知り合いの知り合いのオススメが多いか。書評欄からのこともある。この週末、ワクチン接種(1回目)の副作用か、胃がキリキリ痛むし体からはエネルギーがむしり取られているような脱力感のまま過ごした。 なので、寝ながら読書。 その共に『プロセスエコノミー、あなたの物語が価値になる』を読んでみた。帯には、アマゾン総合ランキング第1位、とあります。 「プロセスエコノミー」、この言葉

つながりの読書2 ~「WORK DESIGN」(ワークデザイン)

連休中に読もうと決めていた本、「WORK DESGIN - ワークデザイン~行動経済学でジェンダー格差を克服する」(著:イリス・ボネット)という本。 3月か、緊急事態宣言の谷間となる週末前のウィークエンドの夜、ひさしぶりに会った尊敬する女性の友人が薦めてくれました。 435ページ、フォントは小さめで、ページを何度かめくりながらも積読していました。エビデンスに基づく男女平等への道筋、そう帯にある通り、欧米のビジネススクールなどでの、人事、職場と学校、ダイバーシティーに関する実験

つながりの読書 ~山水郷

先日参加したオンラインサロンで一押しだった『日本列島回復論』を連休前にポチって積読してあった。新潮選書の、かなり地味な表紙。 でも、(この方が勧めるのなら読んでみよう)とポチってみた。サブタイトルは、「この国で生き続けるために」。書かれた時期は、2019年、コロナの前。あとがきにはこの本を執筆校了するのに約4年を費やしたという。 なぜ、日本人はいま、こんなにも不安なのか?その不安はどこからくるのか?  1970年代に遡る。社会保障と公共事業。欧州各国がソフト面を中心に福祉を

せめて100年, の経営の話を読んだ

せめて100年~ の言葉は、昨年初めに東京都現代美術館でみた皆川明さんの「つづく」で初めて知ったブランドのテーマ。この展覧会をみにいったときには、会場のはじまりにある壁一面の色鮮やかな布に心が動いて、何度もこの前を行ったり来たりした。 連休に入る前に、早朝の本屋さんで手にした本がこちら「Hello!! Work ~せめて100年。 ミナペルホネン 経営の話」。 オフホワイトの表紙に、すこしくすみがかったブルーの帯でわずかにトップにレモンパイクリームのような黄色、しおりになる

デザインの本質

『デザインの本質』という本を読み終えた。実は2回目の読了、この手の本でこの読み方をするのはかなり稀有な経験です。 デザイナーでもクリエイターでもない私にとって、デザインというのは神秘の世界です。ただ、好きである。北欧のシンプルなデザインのグラスや食器、日本の工芸品。好きなので渋谷や奥沢にあるD&Dにはよく足を運ぶ。駒場にある日本民芸館にも年に何回か出かける。写真展も好きだ。 この本を読んでいたら、ウィリアムモリスのことが出てきた。思い出すのは、ロンドンにあるヴィクトリア&

マーケティング視点のDX、を読んでみた

読了。 「お客さんの目線に立つ」 仕事で、いつもいつも言われ続けてきたことです。 (うむ、同じことではないか) 難しくない。人の気持ちになる。課題の先にあるヒト、の気持ちを想像する。 この本は、マーケターだけでなく幅広い層の方々が読むのにも、とっつきやすくてよいと思う。 (新しいなあ)と思ったことは、 本というハードコピーの一方向の関係性に、「コミュニティ」という双方向の機能を持たせていること。 本を読んで終わりではない、ここから議論を始めましょう、という。 経産省公表レポ

価値シフト~仮想空間シフトを読んでみた

丸の内に足を延ばした帰り、ひさしぶりの丸善オアゾを回遊。 ウィズコロナの本がこれほど出ているとは! MOOK本まである! そんななかで、手にした一冊が「仮想空間シフト」。 尾原和啓さんと山口周さんの対談本です。 対談本はなかなか本として成立しづらいと何人もの編集者に聞いていた。 著名なお二人ではあるけれど、私にとっては新鮮だったのだ。 対談本を買ったのは、「小泉放談」以来。 仕事が変わると=働き方が変わると、暮らし方→社会→人生→国と行政 が変わっていくことを順番に対談形