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河村隆一さんとお友達になった話~DEAR MY HOPE~

親愛なるフレンズのみなさん、こんばんは。ありかです。
趣味は河村隆一さんのファンクラブ旅行に行ってnoteを書くことです。

河村隆一さん(53歳・芸歴30年超・LUNA SEAのボーカル)


旅行note(1回目)

内容一言まとめ:グアム先輩&北海道先輩が天使すぎる


旅行note(2回目)

内容一言まとめ:最古参リスSLAVE(=熱狂的なファン)の独占欲がヤバすぎる


このnoteでは、私の3回目のRKF旅行となる、福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯で行われた「君の名を…」の思い出を振り返ります。

今回の目玉は、何と!隆一さんが一人一人の名前を入れて歌を歌ってくれます!!
今年5月20日のバースデーイベントで、53歳になったばかりの隆一さんから先行告知されたとき、私はこう思いました。


「興味ないなあ……次の旅行はパスかな」


「なんで興味ないの!?隆一さんが名前を入れて歌ってくれるんだよ!?」
キラーコンテンツ(隆一さん談)が刺さったお友達には驚かれましたが、そう言われてもないものはないのです。

告知から約2ヶ月後の7月31日、旅行の申込受付が始まります。

その2日後の私がこちら。

申し込むんかい!
しかも申し込み早いな!!

私はなぜ興味がないはずの旅行に即申し込んだのか?そしてどのように楽しんできたのか?
今回はそんなお話です。
あわせて、行ったことがない方が抱いているであろうRKF旅行の謎について、急にまじめな顔して世界中に発表します。
お名前入りの歌に興味がある方も、ない方も、しばしお付き合いください。



1、何をしに行ったのか

>私はなぜ興味がないはずの旅行に即申し込んだのか?そしてどのように楽しんできたのか?

さっそくですが正解を発表します。


パジャマパーティーですよ、パジャマパーティー。
可愛いパジャマでお泊まり女子会して恋バナとかするアレですよ。

後日我に返って「パジャマパーティーって何だよ」と思ったときのPOST。
念のため意味を調べたら合っていて、さらに謎が深まりました。

イメージ図
(Instagramで #パジャマパーティー で検索すると出てくるPOST)


それにしても、53歳がファンのために初開催するイベントがパジャマパーティー。
もしかして……最古参RYUICHI SLAVE・SUGIZOさんが約20年前に言っていた通り、隆一さんは17歳の可能性がある?(ない)

冗談はさておき。発想豊かな隆一さんですが、いきなり言い出したわけではありません。(いきなり言い出すこともありますが)
昨年12月に開催したLUNA SEAの黒服限定GIG以来、ソロでも「○○限定GIG(全員○○で集まるライブ)」がやりたかったようです。
6月頃、早寝早起きの隆一さんは「終わった後すぐに寝られる寝間着でライブ」を思いつきます。
それも、なんと実際に愛用しているパジャマで歌ってくれると言うのです。
え?初公開じゃないですか??見ていいんですか???
しかも次の旅行の企画なら、もしかして冬仕様でもふもふしてくれちゃったりして……?

お友達からそんなプレゼンをされて以来、実現を心から願っていました。
私が開催案内でしばらく笑った後、前のめりで相部屋を提案したのは、そんな理由です。

開催案内に書いてないのに「もちろん握手も🫶🫶🫶」と宣言しています。隆一さんも旅行に前のめりです。
写真はInstagramのフィルターで135人(私調べ)に増殖していますが、特に意味はありません。



2、パジャマパーティー

というわけで、やって来ました私のキラーコンテンツ!!

パジャマパーティーなので全員パジャマで集合です。(浴衣、ジャージなどもOK)
私もパジャマに着替えて、そわそわしながら部屋を出ました。
そして……ライブ会場には、私得すぎる光景が待っていました。

なんて素晴らしいんでしょう。大人たちが真剣に遊んでいます。
3人とももふもふしていて、服装に季節感があってお洒落です。

中でも会場が盛り上がったのは、葉山拓亮さん登場の瞬間でした。

ヘアアレンジでリス耳も再現して、自然な仕上がりでとっても可愛かったです。
いつもリスさんの魅力を熱弁する隆一さんの影響でリスさん大好きな私も、わかりやすく大喜びしました。

さらにライブ終了後、隆一さんからさらりと衝撃発表がされます。


「この後はハイタッチ会です。僕たちは準備をします」


「たち」?まさか……?

そのまさかでした。
葉山さん(リスのすがた)&福田真一朗さんに優しい笑顔でお見送りとハイタッチをしてもらいました。
葉山さんと福田さんがふれあってくれるイベントは初体験です。ピアニスト・ギタリストという職業柄、手に負荷をかけられないであろう中、できるだけのことをしてくれてとても嬉しかったです。
しかも、今回初めてビンゴの景品もいただきました。

おかげさまで隆一さん直筆サイン入りポスターを家まで無傷で持ち帰れました。
遠方から来ている参加者のための厳重な梱包、どうもありがとうございました。


ちなみに。最後にハイタッチしてくれた隆一さんの手は、いつもよりあたたかかったです。
そうでしたね。ライブ後すぐ寝たいんですよね。

そのさらに後撮ったであろう写真
(せっかくのもふもふが影と同化しているのに撮り直さないストロングスタイル)



謎1 1分間デートって何を話せばいいの?

RKF旅行名物企画の「1分間デート」。隆一さんと2人きりで話せるプレミアムなイベントです。
隆一さんにとびきり甘い愛の言葉を囁いてもらうために、全員真剣に考えて臨みます。

……というのは嘘です。
「○○ちゃんって呼んでください」「頑張ってって言ってください」のようなリクエストはあるようですが(隆一さん談)、ガチなデートをした方は見つけられませんでした。
テーマも決まっておらず、注意事項とマナーを守れば何を話してもOKです。
グアム先輩からは「自分が話し続けるんじゃなくて隆一に話してもらう」とアドバイスをいただきました。とてもためになりましたが、ほぼ面接対策講座です。
ほぼ面接でも、隆一さん的には2人で過ごすならデートなんじゃないでしょうか……たぶん。

ちなみに、話す人が多い&盛り上がる話題は次の旅行の企画プレゼンです。隆一さんもノリノリで、最近は旅行1回につき1案採用されています。
今回の「君の名を…」も、鴨川旅行の1分間デートでのリクエストをもとに実現した企画です。
私は2回ともインタビューをしています。しかし1分以内でききたいことはきき尽くしたので、次のデートでは企画プレゼンに回ると思います。

1分間デートイメージ図
(これは違うイベントの写真ですが、こんな感じで隆一さんが座っています)



謎2 どんな人が来ているの?

女性が多いですが、男性も毎回います。
隆一さん(昭和45年生まれ)より年上の方も、私(平成●年生まれ)より年下の方もいます。
Z世代があちこちにいるLUNA SEAのライブと比べると、年齢層は高めです。
しかし隆一さんによると、今回は隆一さんがメニコンのCMに出ていたのを知らない世代が結構来ていたそうなので、少し平均年齢が下がったかもしれません。
(調べたら1997年からでした。Z世代の方はまだ生まれていないかも?)


参加者を一言でまとめると、余裕がある人です。
でなければ、大好きな隆一さんと3日間ひとつ屋根の下にいるという異常事態にもかかわらず、行きずりの他人(私)に手を差し伸べることはできません。
今回もエレベーターで乗り合わせた方と集合時間や場所を確認し合ったり、順番が早く来た方にイベントの様子をきいたりと、助け合って過ごしました。みんなで協力して旅行を楽しむ優しい世界でした。
さすがは夢中になれるものがあり、人生を楽しんでいる器の大きい素敵な大人達です。
でも、そんな方々が隆一さんの前では等しく乙女になり、「握手してくれた」「名前を呼んでもらった」と大喜びしています。私はそれを見てほっこりさせていただいています。


例外・余裕のない最古参リスSLAVE(写真中央)
今回の集合写真撮影では、同担を見つけた瞬間推しとお喋りし始めました。(推しを同担からガードしている?)
推しとの距離も縮まっています。(まさか「隙間」って書いたのがバレた?)
同担がビンゴしたときは、急にルールを厳しくして景品を渡しませんでした。(1つ前に当たった人全員が「僕と握手」をしてもらっていたのに!)
たぶん、沖縄での負けを取り返そうとしています。
私もリスさん推しだとバレたら、次の旅行では同担拒否されるかもしれません。そのときは爆笑しながら受けて立ち、対戦結果をご報告します。
※推しが絡まなければとっても優しい人なので安心してください


謎3 何が目的なの?

RKF旅行に来る人は「RKF旅行」に来ています。
トートロジーですが、これ以上でもこれ以下でもないと私は思います。
楽しい目玉企画の数々も「Ryuichi Kawamura Friendsである私たちが、お友達である隆一さんと楽しい時間を過ごす」という目的のための手段なのです。

去年の私。なんだか登山家みたいですが、話し合った結果本質に近づいた気がします。

お友達との旅行ってそういうものですよね。極論、行き先はどこでもいい。一番大事なのは誰と行くか、次にスケジュールや予算が合うか。その範囲内でできるだけ楽しいことをする。それを隆一さんとスタッフさんが一丸となって形にしてくれているのです。
実際に、隆一さん側も私たちをお友達だと思っているんだろうな、と感じたことは何度もあります。

思わずツッコんでしまいました。
隆一さん的には、いつか本番(=日常の会話を1分以上する機会)がある想定みたいです。3桁人と本当にお友達になろうとしている……!?
「僕と日常の会話をするには練習が必要」と理解しているのに、いきなり本人で練習するところが隆一さんです。
面接形式の1分間インタビューがやっとなのに、日常の会話なんて一体いつになったらできるのやら。見当もつきません。

そのさらに前の2015年にウエディングエンドも提示されています。
お友達から始めて、デートを重ねてゴールイン。清く正しいお付き合いですね。新婦が3桁人いる以外は。
最終回かと思いきや、その後はデートありのお友達旅行に戻りました。
サザエさん的な時空だから?結婚はゴールではなくスタートだから?ドレスの用意やメイクが大変だったから?


ちなみに私は「お友達でいましょう」と解釈しています。 
長年のファンの方に教えてもらったのですが、RKF発足当初はRyuichi Kawamura Familyだったそうです。
FamilyではなくFriends。
知らない間に綺麗に振られるとリアクションすらとれないという知見を得ました。
友達って便利な言葉ですね。

「お友達でいましょう」派の集いです。
女友達とお泊まりしてパジャマ姿で好きな男性の話。たぶんこちらが本来のパジャマパーティーです。
しかもこのとき隆一さんは「みなさんも失恋……の経験はあると思いますが」と言っています。私たちが今まさに失恋しているとは思っていないようです。
それでもお友達でいてくれて嬉しいと思っていたのに、まさか恋のライバルとして同担拒否される可能性が浮上してしまうとは。
リスさんも好きですが、あなたのファンなので、お友達でいてほしいんですけど……。


3、君の名を…

さて、私は旅行1日目にして目的を果たしました。この後は実質無料を超えて、イベントがあればあるほどお得なボーナスタイムに突入します。(オタクの発想)(実際に減っている口座残高は考えない)

興味がないと言うのは、「星と囁き」や「バラ園で手つなぎデート」と比べればの話。RKF旅行自体は好きだし、そこに隆一さんがいれば楽しいのです。
「君の名を…」も、せっかく参加するのだから、失礼にあたらないようにきちんと準備して当日を迎えよう。

というわけで、いっちょまえに私の名前が合う部分を探してみたり、

構図を想像したりしていましたが、

・指定曲も歌う部分も決まっている
・ただし歌う部分を事前に案内できるか不明→結局発表なし
・動画撮影のアングルは当日発表
とのことでした。

限られた情報の中、考えに考えて、
・たぶんあまり映らないから3日目の服と入れ替えなくていいかな
・この曲ならたぶん歌うのはここかな
・歌に合わない本名より歌に合うハンドルネームかな
と、結局当日の昼まで悩んで選曲しました。

ポップでハッピーで、「ありか」と音が似ている『ジュリア』。
元々好きな曲ですが、隆一さんは最近あまり歌わないので、そういう意味でもチャンスでした。

本来は踊る曲です


約50cm幅の小さな机を挟んですぐ目の前に隆一さん。
そのすぐ横には福田さん、そのすぐ後ろには葉山さん。
3人が私1人のためだけに生演奏してくれる、とても贅沢な時間でした。

とても嬉しかったのですが、「いつでも変えられるネットの名前をこんなときに使ってしまった」と、めんどくさいオタクの私には一抹の後悔がありました。

しかしそれも一昨日までの話です。
元POSTに寄せられたリプライの後悔ハンドルネームはツワモノ揃いでしたが、それでも変えないのです。
それなら……深く考えずにつけたこの名前を「好きな人に呼んでもらったからもう変えられない」と思ったっていいじゃない……なんて。


4、ライブ

これは私の持論ですが、どんなに楽しい企画が新登場しても、RKF旅行で一番のイベントはライブです。
今回も最高でした。曲とMCと企画の相互作用で「河村隆一にとって音楽とは」「人生とは」「友達とは」という熱いメッセージが込められた、コンセプチュアルなライブに仕上がっていました。

隆一さんにとって友達とは?
今年の配信ライブで、こんなことを言っていました。

このライブです


とんでもないハイパー陽キャじゃないですか?
文豪と友達になる時点で普通じゃないのに、さらに「もし僕と友達だったら太宰は死を選ばなかったかも」ですよ。
陰キャ(私)を逆さに振っても出てこない発想で、ただただ衝撃を受けました。

でも、隆一さんにとってはそれが現実かもしれません。
多感な思春期や、人生に悩んでいた時期、河村隆一やLUNA SEAの音楽が側にいてくれたから今こうして生きているという方がどれだけいるでしょう。
病気やけがをしたけれど、しっかり治療して、また隆一さんに会いに来られるようになって嬉しいという方がどれだけいるでしょう。
そんな方からファンレターや、今はコメントがたくさん届いているとしたら?
「僕の存在が誰かの人生の希望になる」。そう自負するのは自然な流れなのでしょう。



別の配信ライブでは、音楽についてこんなことも言っていました。

「いつも支えてくれるみんながいて、社会の一員にギリギリぶら下がれているような俺みたいな、はねっかえりというか、ちょっとずれてる人間を歌を通して愛してくれて、それが僕と社会とののりしろになって今の僕がいるんだよね」

出典 2023年5月11日e+ Streaming+ Ryuichi Kawamura Live2023「Home」#30 “Complete Album VI 〜ЯK Standard 彼方まで〜”

このライブです

私は次の詩を連想しました。

撰ばれてあることの
恍惚と不安と
二つわれにあり
         ヴェルレエヌ

出典 太宰治『葉』

隆一さんもまた、社会に居場所がないと感じていたひとりだったのです。
でも、孤独な天才は、全てを手に入れた今も、その恍惚も不安もさらけ出して、私たちの希望として、音楽を通じて愛を交換し合って生きることを選んでくれたのです。

しかし、そんな時間が永遠には続かないことも悟っていました。
あなたが「みんなの河村隆一」をやめる日は、いつか必ず訪れるでしょう。
この物語がいつどのように締めくくられるのか?それは誰にもわかりません。
でも、もしも1つだけ私の願いを叶えてもらえるなら、最後のライブの日も「また会おうね」と言い合って別れたいです。

あの夜の私は1つだけ思い違いをしていました。
著名人が病気を公表するのは、同じ病気の人やその家族など、メディアを通じてこれから届く「誰か」の希望となるためでしょう。
しかしあの夜の隆一さんは「あなたの希望」、顔を見て名前を呼んで歌った「○○さんの希望」や「○○ちゃんの希望」としてステージに立っていました。
そう、私たちのかけがえのない「友達」として。


ライブの最後の一言は、私たちを友達だと思っていたから出たのだと思っています。
私たちはFamilyではないから、その悲しみを自分ごととして捉えることはできない。
でもFriendsだから、離れたところから悲しむ友達に思いを馳せることはできる。
友達って便利な言葉ですね。



5、最後に

こうして、最高の3日間はあっという間に過ぎていきました。

隆一さんに磐梯熱海温泉でお見送りしてもらった後、同室のお友達とランチをし、

別の推しのライブを経由して、

無事帰宅しました。


隆一さんもRKF旅行を満喫したようです。
しかも、次回はさらに絆を深めたいとのこと。嬉しいですね。


実は、出発前にnoteの構成をある程度考えていたのですが、予定を大幅に変更しています。
それもこれも隆一さんが楽しい新企画と予想を超える素晴らしいライブをするからです。
順番通りにイベントを体験することで旅行全体としての満足度が上がる……まるで組曲のような旅行でした。


そうそう、組曲と言えば。
LUNA SEAの再録アルバム『MOTHER』『STYLE』が発売中です。
曲の順序も速さも変えずに聴いてほしい、1枚で1曲の組曲のようなアルバム。
名古屋にラジオプロモーションに来たSUGIZOさん・INORANさんがそう言っていました。

LUNA SEA公式YouTubeでもサブスク配信中です。無料で聴けます。
私は来週名古屋の日本ガイシホールへ生音を聴きに行ってきます。
できれば『TWICE』が聴きたいな、と一縷の望みを抱きつつ。


そして、隆一さんが来年やりたいRKF旅行は「星と囁き」だそうです。
星空の下、隆一さんが至近距離で囁いてくれる、こちらも大人気企画です。

調べたら8月8日のブログですでに宣言していました。
「君の名を…」の申込受付中に次の旅行を告知する。相変わらずハイスピードです。

あのーハイパー陽キャさん、もしかして「僕に顔の15cm前に来られたくない理由は『コロナが怖い』のみ」だと思っていませんか?
まあ、コロナには2度とかかりたくないし、私もうつしたくないので、流行する時期を避けてくれるのはありがたいですけど……

陰キャは他人がそんなすぐ近くに来たら落ち着かないんですよ。

……でも、お友達なら……?


親愛なるフレンズのみなさんへ。
あなたの解釈は「お友達でいましょう」ですか?
それとも「お友達から始めましょう」ですか?
どちらのお友達にも、RKF旅行は平等にやって来ます。
来年は「星と囁き編」でお会いしましょう。
そのタイトルが『河村隆一さんに同担拒否された話~開幕!リス・バチェラー~』にならないことを心から願っています。

それでは、さようなら。


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