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【東大生note】幸せの意味を求めて、東京を徘徊する。

先日の記事:

で、散歩の効用についてお話ししました。

しかし、私が散歩をする本当の目的は、頭の働きをよくするためでも、健康になることでもありません。

それは、その場所にしかない幸せを探すことです

私は普段、散歩コースとしてはなじみの薄い駅ばかりを選んで散歩に行きます。

今までに行ったところだと、

・四ツ木 (京成線)

・小菅 (東武鉄道)

・潮見 (JR)

・上中里 (京浜東北線)

・南新宿 (小田急線)

・方南町 (丸ノ内線)

などなど。都民の方は「なかなかマイナーだなあ」と思われることでしょう。

このようないわゆる「マイナー駅」周辺は、東京の中でもそのまち独自の雰囲気や文化が色濃く残っており、歩いていて新たな発見がとても多いです。

そこで営まれる生活には、普段私たちが見落としがちな、小さな「幸せ」が眠っているのです。


私が今まで散歩してきた中で、印象に残ったまちをいくつかご紹介しましょう。

【方南町・杉並区和泉方面】

2月2日、丸ノ内線の終点である方南町駅から杉並区和泉方面を通り、明大前駅まで散歩しました。

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神田川。大きく開けた空が気持ちいい。

このまちを歩いていて最初に気づいたのは、高齢者とファミリーの多さ。逆に20代の若者はいないといった感じでした。

元々住んでいる高齢者と、安さ・利便性を求めてファミリー層が進出してきたのでしょう。

大通り沿いはスーパーが数多くあり、お洒落なパン屋さんなどもあって、生活には困らなさそうです。

神田川から少し入ると、住宅街が広がっています。こちらは杉並区和泉という住宅街で、大通りとは打って変わった静けさが特徴的でした。

ここで気づいたのは、子どもの多さ。

平日の15時くらいだったと思いますが、地域のおじいちゃんが交通安全パトロールをしていたり、熊野神社で子供たちが楽しそうにはしゃぎながら遊んでいました。

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熊野神社

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/和泉熊野神社)

私は以前から「東京の子供たちって、ちゃんと遊ぶ場所あるのかな」などと勝手な心配をしていたのですが、神社が遊び場になっているのは意外でした。

近くに保育所(?)や小学校等もあり、治安も守られていていいまちだなと感じました。

近くに住むおじいちゃんおばあちゃんも、それぞれ自分の生活を楽しんでいる様子。

それぞれが自立しながら、当たり前の日常を営んでいく幸せに気づくことができた散歩でした。


【四ツ木・平井・亀戸さんぽ】

翌日の2月3日、今度は京成電鉄・四ツ木駅から木根川橋を渡り、川沿いをゆったりと歩きながら平井駅経由で亀戸駅まで散歩しました。

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この散歩では、やはりスケール感の違いに圧倒されました。まず、都心部では考えられないほど広大な川と空。どこまでも続く一本道。

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これ、東京なんですよ。信じられますか?

上京する前は、「東京はどこも新宿や渋谷みたいなところだ」と本気で思っていました。当時の自分に見せてやりたいですね。

上の写真は、木根川橋を渡り、平井方面へ一直線に歩いているときの写真です。

この辺りにはウォーキングやランニングをする近隣住民の方しかおらず、人もかなりまばらだったので、1人だけ別世界に来たかのような感覚になりました笑

本当に、普段の生活では考えられないほどゆったりと時が流れていきました。

そんなこんなで平井駅まで歩くと、気持ちのいい喧騒が聞こえてきます。

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平井駅前

先ほどの静けさとの絶妙な対比で、人がやけに恋しく思えました。

そのまま通過し、亀戸中央公園へ。

子供たちの笑い声を聞きながら、亀戸までたどり着いたのでした。

今回は、川という自然的スケールとまちという人間的スケールの対比によって双方が人間にとって欠かせない存在であることを肌で感じることができた散歩でした。


【東陽町・潮見方面】

2月8日、東西線・東陽町駅で下車し、塩浜通りを進んで潮見駅まで散歩しました。

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このエリアは大通り沿いに物流施設や倉庫が非常に多く、逆に駅前はマンションばかりという、非常にキャラクターのわかりやすいまちでした。

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通り沿いから撮影した物流施設など

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駅前のマンション

ただし、周りにスーパーなどがなさそうな水辺にもマンションが建てられているので、どうやって日々の買い物をするんだろう?と思いました。

イメージとしては、物流センターなどが集積する工業地域と駅前の住宅地(マンション)、そして間を埋めるように川に沿ったマンションが点在するという感じでしょうか。

首都高速9号深川線も近くに走っており、大通り沿いは車の出入りが非常に激しかったです。

しかし、それ以外の地域では住環境がよく、ショッピングセンターや子育て施設等も充実していて住みやすいとの意見も多いそうです。

物流・住居というふたつの異なる用途が川を通してつながる、そんなまちを肌で感じられた散歩でした。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

普段行かないようなまちを散歩してみると、思いもよらない発見や今までになかった気づきを得ることができます。

皆さんも、休みの日は少し遠出してみたり、いつもとは違う場所に行ってみると面白いと思います!

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