見出し画像

たまには日記っぽいやつを。

現在連載(?)中の「東京(ワンサイド)ラブストーリー」だが、今日はちょいとお休みして、違う内容のPostをしたい。
これをきっかけに「東京(ワンサイド)ラブストーリー」がしれっと休載しないことを、「HUNTER×HUNTER」の連載再開と同時に祈っていただけると幸甚です。

つい最近の話だが、嬉しかったことがある。
大学の時の後輩とお茶をした。
その後輩には、勝手に話に出して申し訳ないので先に謝る。(ゴメンネ)

彼は今現在、社会人1年目でなんでもコーヒー豆を取り扱う仕事をしているらしい。(もう少し詳しく書きたいんだけど、あまり話すぎて後輩の業務内容に抵触してもいけないと思うので、これくらいの言及に留める。)

僕はよく、美味しい料理やお酒、コーヒーに出会うと、記録の意味でもInstagramでよくPostをしている。

ある日も例にならって、美味しいコーヒーを飲んだのでPostをした。
するとダイレクトメッセージで彼から「どこの農園の豆ですか?」という反応が。最初は彼とコーヒーの関係性が見えていなかったので、「何か別のことを聞いているのかな」と思った。しかし聞けば上記の仕事に勤めているそうで、納得。
なかなか僕自身もコーヒーのことを人と話すことはないので舞い上がり、オススメの農園やお店のことなどを彼に返信したところ、ちょうど数日後に福岡に来るのでお話でもどうですか、とのこと。当然、二つ返事のOKをした。今思うと完全な勢いだが、結果的にとても良かったと思う。

そして数日後、彼と会い、話をした。
メッセージでのやりとりで話した内容はもちろん、現在の仕事や今後のこと、大学時代のことまで、かれこれ2時間くらいは話していたと思う。

なにぶん、大学に在籍していたときは同じサークルで1学年違いの後輩とはいえど、あまり積極的に話す関係性ではなかったので、学生の頃に話すことのできなかった分を回収する意味合いもあったのかもしれない。

彼と話していて嬉しかったことは、コーヒーのことを話せたことも勿論なのだが、もう一つある。
彼がふと言ってくれた、「前(僕)さんが、SNSで書いてた【自分は今まで同期後輩よりも先輩の方が話しやすい、”先輩っ子”だと思っていたけど、それは先輩のトークスキルの高さ、懐の深さが”話しやすい”と思わせてくれていて、自分はそれに甘えてるだけかもしれない】って書いてたの、すごい共感したんですよね〜。」というひとこと。
正直、とても嬉しかった。確か去年の今頃、前職場の先輩上司との会話がいまいち噛み合わないことで初めて気づいたことをそういえばInstagramに書いたな、と思い出した。まさかそんな文章を見てくれて、しかも覚えてくれてるなんて。
Postしてるんだから、人の目を気にしていないというのは真っ赤な嘘だけど、なるべく気にしていないような文章は心がけている。
最悪、誰に見られても、見られていなくても角の立たない文章にしようと。
それがまさか、後輩が見てくれていたとは。恥ずかしいと同時に、とても嬉しかったのが正直なところだ。

余談は置いておいて、彼と話せて良かったなぁ、とその日は素直に感じた。
コーヒーがきっかけとなって、近いようで遠かった後輩と物理的な距離まで生じた現在になって、話す機会が生まれたのだから。

彼はしかも、僕が彼に話した、「このコーヒー屋は面白い試みをやっているから声を掛けてみるといいかも」という内容を、そのまま会社の社内ミーティングで提案までしてくれたというのだ。僕は完全な部外者であるのだが、僕と話したことで、何かしらプラスの影響を受け取ってくれたのなら、こんな嬉しいことはない。

ある意味、社会人として立派にやっている後輩と、なにを考えてるか分からない現状無職の僕、僕が彼から得るものはあっても、彼に偉そうに講釈を垂れる筋合いは無いであろう関係性だ。
ただ後輩の「この先輩と話すと面白いかも」という琴線に自分が引っ掛かってくれたのなら、学生時代に就活も勉強もせずに福岡中のコーヒーやお酒を飲み歩いた時間も無駄じゃないと思える。

その後輩目線に立ってみれば、福岡には僕よりコーヒーに詳しい人はごまんといる。しかし、彼が福岡にいる時間、すぐに声をかけることのできる関係性、年齢差云々を加味したとき、僕が適任だったのかもしれない。
遠くの親類よりも近くの他人、とはよく言ったものである。
遠くのコーヒー博士よりも、近くのコーヒーうんちく大好き男、というわけである。

そしてこれは逆もまた然りだ。
僕の周りには色々な仕事をして、色々な生き方をしている人がいる。
銀行や広告代理店に勤める人もいれば、公務員として働く人もいるし、医療従事者も居る。
近い将来、僕が自分の専門外の知識を必要としたとき、彼らと学生時代に繋いだ縁を手繰って助けを乞うこともきっとあるだろう。

今回の出来事は、出来事としては小さいことかもしれない。
ただ、確かな自信にも繋げられそうだ。
なぜなら、そんな分野の仕事にこれから僕は向かうから。
自分の好き嫌い、感性に依った生き方をしていても誰かの役に立つこともあるのだと思えたから。

僕が将来したいと思うこと、
そのためにこれからやっていくこと、
大部分の人に見向きもされなくても、いつか誰かが自分のやっていることを必要とするかもしれない。

ともすれば今の自分にできることは、自分自身が「面白い」と思う選択を常にすること、その選択に対して誠実な努力を積み重ねること。
(これがとても難しいことなのだが。)

でも、誰かが見てくれていると思うだけで、随分と心持ちは変わりそうだ。

その誰かに「こいつつまんなくなったな…。」と思われないよう、シャカリキに生きていくのみである。

後輩よ、思わぬ形で先輩の自信を取り戻してくれてありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?