パーソナルカラーの原理はデッサンと同じ?
noteはお預けにしたはずなのに、やっぱり書くのが楽しくて、また書いてしまっています。
↑サムネイルは、日本画の岩絵具です。
粉や砂のようになっています。
日本画に使われる岩絵具には、自然界にある色のついた岩石、貝や土、砂などを砕いた天然のものと、ガラスを粉にしたものに着色した人工のものとがあります。
どれも、色の名前が漢字で格好良い。
水晶やラピスラズリも絵の具になるのです。
水晶の粉末はよく使います。
大学のすぐ近くに日本画の絵具屋さんがあって、いつもいつも大変お世話になっています。
店主の方は日本画の学生を皆んな覚えていて、日本画の専攻のカリキュラムも完全に把握されていて、入学したての頃は「次の講義で必要なのはこれだよ」といつも教えていただいたものです。
画材の使い方や上手くいかないことなど、分からないことがあると、お店に行くときに質問させていただいています。
そしたら親切に、何でも教えてくださいます。
もはや教授です。
……もしかしたら教授より話す頻度が高いかもしれません。
日本画材の扱いが難しすぎて、お店で泣いていた学生もいたんだとか。
日本画の絵具屋さんは、隅から隅までズラリと、薬瓶に入った絵の具が並んでいて圧巻です。
その中から欲しい色の瓶を取ってカウンターに持って行きます。
量り売りで、単位はなんと「両」。
「これとこれを○両ください」と言います。
友達と一緒に絵具屋さんに行くと、それぞれがカウンターに並べた瓶の色の組み合わせに個性が分かりやすく出て、非常に面白い!
以前の記事、「色について」で絵の色づかいについて書きました。
なので今回は、身につける色のおはなし。
一昨年くらいだったか、パーソナルカラー診断というものに行きました。
鏡の前で胸元に色々な色の布を被せて、どの色が似合うか見るあれ。
これが本当、行ってよかった。
おすすめです。とにかくおもしろい。
私はお化粧はほとんどしないのですが、服の色に悩んでいて、何を着ても似合わない気がしていたので診断に行きました。
パーソナルカラーにあまりとらわれず、好きな色を身につけた方がいいと基本的には思います。
でも似合う色が分かるだけで、洋服選びが驚くほど楽に、そして楽しくなりました。
似合う色を季節のイメージで4つに分けて見てもらいました。
春 彩度高・黄味寄り(春の花のイメージ)
夏 彩度低・青味寄り(雨や紫陽花)
秋 彩度低・黄味寄り(落ち葉や秋の野菜)
冬 彩度高・青味寄り(カラフルなスキーウェア)
サムネイルに載せた絵具の配色はまさに「夏」ですね。
自分は「秋」だろうと思って、彩度の低い黄味がかった色が一番似合うと思っていましたが、診断してもらったら、それがワーストで似合わない色でした。
それで「一番ないだろう」と思っていた「冬」の色が自分に一番似合う色だと分かりました。
これは驚きでした。
うわぁ……行ってよかった。
自分では分からないものですね。
正しいのか分かりませんが、私なりに分析してみるとパーソナルカラーの原理はデッサンと同じだと感じました。
デッサンは「見え方」をコントロールするように鉛筆の色を置いていきます。
白黒のコントラストが強いところが先に見えてくるという人間の目の性質があります。
なので、先に見えてきて欲しいところにコントラスト、色の対比を作ることが多いです。
(そうではない場合ももちろんあります)
その対比の置き方や配分がうまくいかないと、見えてきて欲しいところが見えてこない、見づらいデッサンになってしまいます。
ファッションの場合では、「見えてきて欲しいところ」はやはり、頭部(顔)になります。
自分の髪や顔が持つコントラストに合わせて、服の色を考えるのだと思います。
私は髪の毛や目の色が真っ黒で、頭部のコントラストが強いので、「冬」に分類される彩度の強い色や白・黒の服がマッチするようです。
しかし頭部のコントラストが淡い場合、このような強い色を着ると、服ばかりが目立ってしまうという現象が起こるのだと思います。
その場合、彩度の低い色、コントラストの淡い組み合わせがマッチするようです。
これデッサンと同じじゃないかーと妙に納得したのです。
また、イエローベースかブルーベースかというのは単純に肌の色や血管の色で分かるものではないそうです。
ネットにある自己診断は全然参考にできないみたいです。
私もネットの自己診断ではワースト似合わないシーズンに診断されてします。
やはりプロの診断士さんは凄いな。
私はどちらかと言うと黄色い肌をしていますがブルーベースだと言われました。
青みの色を当てることで血色が引かれて、ちょうど良くなるそうです。
それからは洋服の失敗がなくなったと感じています。
何より嬉しかったのは、似合わない服を断捨離して、持ち物を減らせたことです。
めざせミニマリスト。
私は、彩度の高い色やコントラストの強い色が最も似合うと分かったのですが、派手な色の服を着るのは好きじゃないので、黒や紺をよく着ています。これも「冬」の色に分類されています。
とはいえ、黒や紺ばかりになっても全体が重く暗く見えてしまうので、そのぶん小物は色ものを持つようにしています。
持っている小物の色は黄色系と青系が多いです。
(ちなみに、ブルーベースに似合う黄色も存在するわけです、逆も然り。不思議です)
黒や紺は、似合うと分かって好きになりましたし、モノトーンは落ち着きますが、元気になれる色も少しは欲しいと思います。差し色というのかな。
そうそう、今日食料品を買うついでに、新しい日傘を買いました。
今まで黒と紺の日傘を使っていました。
しかし、あまりの暑さで、これ暗い色の日傘だから熱を吸収して暑くなっているんじゃないか?と思い、外側が明るい色で内側が黒いのを探しました。
そしたら、爽やかなレモン色の傘を見つけました。
これなら暗い色の服に映えるし、軽やかな気分で出かけられそう。
よし君に決めた!
夏の良き相棒になってくれそうです。
毎日、東京の暑さには本当に驚きます。
私の地元、長崎は東京よりも少し南にありますが、こんなに暑くなることはありません。
天気が悪い日も多いです。
今日も空気がむんむんと熱くて、息を吸っても、吸っている感じがしませんでした。
何年後かには「猛暑警報」とかいって、外に出てはいけませんよ、という警報が出るんだろうなぁ。
そしたら小学校とかもお休みになって、ますますオンライン授業かな。
明日も熱中症に気をつけてお過ごしください。
今夜も記事を読んでくださり、誠にありがとうございました。
それではまた、
おやすみなさい。
今夜は半分のお月さま。
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