1人、迷路に迷い込んでいたあの頃の私へ
訳あって出産を機に退職してから1年ほど。
夫は日中仕事でおらず、私は毎日1歳の息子と2人きりで過ごしていた。
周囲と比べて早い出産だったので友人たちと子育ての話ができず、区役所のサークルに行ってもあまり友達が増えることはなく……
出不精で家の中にいることが多かった自分。
たまに頑張って児童センターに行っても、場所見知り・人見知りの息子はぐずってしまって全然楽しめなかった。
周りの友達はバリバリ働いていて、徐々に仕事が楽しくなってきたという頃。大学時代の友人知人は、起業したり政治家に立候補したり海外に駐在したり。
私だけ、なぜか周りとは違う種類の人生を歩んでいるように思えた。
子どもは欲しかったけれど
「こんなに手がかかって大変な生き物だったのか……」
と驚くばかり。今まで親戚付き合いもほとんどなく赤ちゃんに触れた経験がほぼないため、実態を理解していなかったのだ。
色々なことが心配すぎて、我が子を可愛いと思う余裕が無くて。
まるで大きな迷路の中で呆然とするような日々だった。
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10年後の今、かつてないほど自由に楽しく生活している。
子ども時代が不自由だったせいもあるけれど、本当に気持ちも楽でリラックスできている。
自分に関する制約・考え方の癖、そしてそうなってしまった理由も少しずつ分かるようになった。
我が子は2人になり、毎日会話のやりとりを楽しんでいる。
近所の友人と長屋付き合いのような過ごし方もできている。
今は素晴らしいけれど、きっとあの日々があってこそ……だったのだと思う。私には他の選択肢は取りづらかった。
大変だった自分を労ってあげたい。
お疲れさま!
本当によく頑張ったね。
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なんだかポエミーなエッセイになってしまったけれど、これが10年前を今振り返って思うこと。
素敵な友人・エリさんによる企画に参加してみた!
振り返るきっかけになるので、よかったら是非。
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