見出し画像

2023.6 東京国立博物館で『古代メキシコ』鑑賞

6月に特別展『古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン』を訪ねた。


ご一緒したのは、漫画家で整理収納アドバイザーのマリカジさん

「キャラ設定表カウンセリング」サービスを私が受けたことをきっかけに時々2人で話すようになり、アニメ談義をしたりTwitterで何気ない会話をしたりしている。


久々の東京国立博物館

東京国立博物館は建物が立派で、つい見惚れてしまう。

2011年の『空海と密教美術』展に来た記憶はあるものの、それ以降は初かもしれない。

パンフレット・概要

メキシコの地理に詳しくないため、パンフレットに記載された年表・地図を何度も見て確認した。ここは最低限押さえておいたほうが楽しめそう!

企画展ではオルメカ・テオティワカン・マヤ・トルテカ・アステカ……など、メキシコ近辺の古代文明を広く詳しく取り扱っている。

展示に最新情報も含まれているせいか、かなり古代メキシコの文明に詳しそうな方も複数見られた。

心惹かれた展示物

「夜空の石板」なんて、名前からして素敵……! 背景が夜空を表していて、余計に幻想的だった。

名前は忘れてしまったけれど、バリ島の伝統的な絵画に何となく似ていて印象に残った。

漫画『ONE PIECE』の空島編に出てくる古代都市・ジャヤも、古代メキシコの絵柄や雰囲気に影響されていた気がする。

これは、下にある小さな像を見やすくするために壁に描かれた絵。小さな像も多くて接近しないと見づらかったので、ありがたい配慮だった。

展示方法が魅力的だったもの

実は学芸員資格を取得していて、博物館の展示方法には元々興味津々。

こちらは、展示の背景の壁にマヤ文字(数字)をプロジェクターで映し出す仕掛け。数字はいくつもあるから見ていて飽きないし、遠目にも楽しめて良かった。

神殿の一部を背景の大判写真と組み合わせ、まるで本物の目の前にいるかのような錯覚になる展示。

神秘的なマヤ文字、生贄文化

マヤ文字は全く読める気がしない難解さと複雑さだが、デザインが非常にかわいらしい。

戦士にまつわる彫刻も多かった。それだけ、当時は血生臭い戦いが多かったのだろう……

『死のディスク石彫』で、死と再生を暗示する沈んだ太陽らしい。

とりあえず、よくわからないがカッコいい。私を含め、厨二病の人は好きだと思う(笑)

古代メキシコには神に生贄を捧げる文化があった。展示には生贄の儀式に使用された凶器などもあり、生々しさを感じた。

現代とは違いすぎて理解できない人も多いかもしれないが、当時はきっと当時なりの価値観や視点で捉えられていたんだろう。少し地域や時代が違えば、正義も悪も変わってしまうものだから。

少し怖いけれど、もっと知りたいと思った。

まとめ

古代メキシコ展、見ごたえのある内容でとても楽しめた。

夏休み前の平日に行ったのでそこまで混雑していなかったのも幸い。とは言え、展示物の前に数人いて待たなければならなかった……さすがは大人気の企画展だけある。

アニメに詳しいマリカジさんと
「あ、これって○○のモチーフになってるやつですよね?」
「こっちは○○っぽい」

などと言い合いながら見るのも楽しかった。絵を描かれる方は素人とは視点も違うようで、勉強にもなった。

古代エジプトよりも触れる機会が少なかったせいか、自分の知識の無さにも驚いた。確かに、世界史の中でもメキシコの古代文明は授業で扱われるボリュームが少なく、受験でもほぼ使われないから余計かも。

まだまだ世の中には知らないことがあるんだなぁ……これから楽しみながら知っていきたい、と思えた。


興味のある方はお見逃しなく!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?