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親子という関係性の潜在的問題をも扱う本『親子の手帖』

気になって読みましたが、すごい本でした。


子どものいる人全員に読んでほしいほどですが、今はとりあえず自分の感じたことを書き留めておきます。


特に感銘を受けた言葉


心に響く名言ばかりですが、特に印象に残ったのはこの5つです。

一つの真実は、子は親の言うことは聞かないが、親の言わないこと(=親の心の中にある本音)は誰よりも聞いている、ということです。

↑ これ、私も昔から感じています。

親がひと言もメッセージを発しなくても子どもに伝わってしまうのは、ある意味すごいし、同時に恐ろしいこと。

「何かを伝えるには非言語コミュニケーションも大いに有効だ」という良い例ですね。

親と子、という前に忘れてはいけないのは、親も子も、ひとつの人格であるという厳然たる事実です。親は努めて子の前で親であろうとします。しかし、このことが過ちのもとです。親が親になった瞬間にこそ、過ちは始まるのです。ひとりの人間であることよりも、親としての自分の立場を優先しようとするから、どうしても無理が生じてうまくいかなくなります。

↑ 親子という関係性が孕む構造的問題。

多数の親子が入り混じって育つ環境ならまだしも、現代のように「核家族が基本」の形態では、仕方のない話かもしれません。

親は子を守り育てるだけでなく、子を社会システムに合うように矯正する必要もあります。

考えてみれば、親に求められている役割が大きすぎるのかも。1人か2人で抱えるには、あまりに重い責任ですよね…


子どもの「いま」を見ずに、やみくもに親がその場の感情で言葉をぶつける。これを繰り返すことで、間違いなく「親の言うことを気かない子ども」が育ちます。

↑「よい育て方」は非常に難しく正解がありませんが、上記の方法は明らかに「よくない育て方」です。

でも、実際こういったことは多くの家庭で日常的によく起こっています。

親や子が意識しているかどうかは別として。

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