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お互いさま。

お隣の老夫婦が戸建てからマンションへお引越し。

今日は、取り壊しの前段階でカーポートやらお庭の木やら窓枠やら、をやっつけるらしい。

朝、取り壊し業者の女性の方が挨拶に見えた。

エキゾチックな顔立ちは、同郷か、と思い声をかけると

ブラジル人です。
二世です。

流暢な話しぶりからは外国の方とは思えず、聞くと日本に住んで27年。
大変失礼いたしました。

そんな不躾な質問にも関わらず、人なつこい笑顔を見せてくれたのは、やはりラテンの血が流れているからなのか。

あ、これも決め付けですね。失礼。

さて。
うちとは逆方向のお隣の奥さんからラインがなった。

どうやら、この解体業者の方が電源を貸してくれ、というらしい。

こういうのは、業者が発電機とか持ってくるべきじゃないの?うちが電気代かかるんですけど。

ふふふ。

そんなに怒らなくても。

何か気持ちお返ししますからって言われたけど、気持ちって何!すぐ終わりますからだって。

え、じゃあ、いいじゃん。

しかし隣人の奥さんは収まらないらしい。

断りに行ったのに、すぐ終わりますからってカタコトの方々に言われた…。
解体終わって、次に家建てる会社に抗議する。

ええ?
電気なんて、貸してやりゃいいじゃん。
何時間でもないよ。
カーポートの柱を3つ、電鋸で切り落とすだけよ。
どんだけ電気代かかるの。
しかも、断ったって。
断られたらこの方たち作業できないじゃん。
トイレだって借りたら上下水道代かかるけど断る?

なんだか、もやもや。
価値観が違うと、こうもモヤモヤするのか。

あ、うち全然貸すから、うちに振っていいよ。

まあ、それは…。とはなりましたが。

カタコトの業者だからなんとかと、ブーたれていた。


わたし、お隣の奥さんとは価値観が合わないなぁと思った。


カタコトの業者さんだけど、27年も日本にいて、日本で事業やっているんだから、カタコトも関係ないよね。

わたし南の島出身。これがわたしの生まれ育った島ならば、快く貸すであろうと思う。

生きていく上で
迷惑をかけられることあるだろう。

陰と陽があるように

私が、迷惑をかけることだって、絶対ある。


命に関わることだったり
多額の金銭がかかること
でなければ

お互いさま

そういう気持ちで接した方が
自分が迷惑をかける時、気持ちよく助けてもらえるのではなかろうか。

わたしの生まれ育った島では
ゆいまーるという言葉があります。

「ゆいまーる」とは、沖縄の方言で「助け合う」「共同作業」「一緒に頑張ろう」という意味があり、共に栄えようという思いを込めた、他者への呼びかけでもあります。

お互い様。

そういう気持ちがあれば、快く、寛大に過ごせるのではないでしょうか。

そんな私も、価値観が違うだけでモヤモヤしないように、受け入れたいと思います。

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