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子どもに人気の習い事・水泳を始めるのは何歳からがいい? おすすめのタイミングと、スクールを選ぶポイントをご紹介

子どもをスイミングスクールに通わせたいと思っている保護者の方、多いのではないでしょうか。同時に、「何歳から始めればいいの?」というご相談も多くいただきます。
実際、習い事として水泳は何歳から始めればいいのでしょうか。
今回は水泳を始める最適なタイミングと、スクールを選ぶ際の大事なポイントを水泳パパコーチの視点からご紹介します。


子どもが水泳を始めるタイミングはいつがいい?

子どもに水泳を習わせようと思ったときは、それぞれのお子さんの体の発達や発育を考え、ぴったりの時期を見極める必要があります。
私が考える最適なタイミングは4回。
以下にご紹介していきましょう。

【0~2歳】

ベビースイミングの時期は主に子どもに水慣れをさせるため、親子でプールに入ります。
この時期からやっていると、幼稚園や小学生になって「水が怖い」ということがないのが大きいメリット。
また、親子のスキンシップにもなり、リラックス効果があります。さらに、日常生活で感じるいろいろな刺激や感覚を整理したりまとめたりする脳の機能、つまり感覚統合というものが発達する時期でもあります。

【3~5歳】

この頃になると、ベビーの頃の水慣れと違って、顔をつける、ボビングやバブリング、けのびをするなど、泳ぎの基礎を学びます。感覚統合もさらに発達して、人間の基本的な運動技能を身につけられる時期。もし、競泳選手にさせたい! という思いがあるなら、この頃から始めていた方が有利だと思います。
また、このくらいの年齢だと進級する意欲が出てきたり、周囲の子との協調性を学べたりします。

【6〜8歳】

基本運動機能に加えて、心肺機能が育つ時期ですし、練習を重ねていくことで持久力も備わってきます。たとえば、喘息の子が水泳をやると改善されるとよく言われますが、一番効果的なのがこの頃。
自分で目標を立て、そこに向かって頑張り、達成するような体験も増えていきます。

【9歳以上】

心肺機能がアップするのに加え、筋肉もついてきます。また、1つの物事に対して集中して取り組むことができるようになってきます。さらに、できなかった部分に対し、どこを改善すればいいのかなど、次につなげるような考え方もできます。

実は、以前、instagaramのフォロワーさんにアンケートを行ったことがあります。

フォロワーさんが水泳に興味のある方が多かったというのはあるかもしれませんが、0~2歳のベビー期から通っている方が一番多いという結果になりました。

ただ、今まで多くの子を教えてきた経験から言うと、【6歳】がベストではないかと個人的には思っています。
身体の発達もそうですが、6歳だと先生が言っていることの意図も理解できるし、やればいいこともわかる。さらに、運動能力もあるので、泳げるようになるのが早いのです。どんどん上達するような感覚があるので、本人も楽しいと思います。

とはいえ、子どもには個人差があるし、必ず、それぞれの年齢のメリットの恩恵を受けられるとは限りません。
保護者の方が何を目的に習わせたいかによっても違ってきます。
子どもも親も、大きなストレスなく水泳に通える状態になったときがベストです。

スクールを選ぶ時のポイントは?

さて、習うことを決めたら、次はスクール選び。
どのようなところをチェックすればいいのか、そのポイントをご紹介します。

1. 家から近いか

家から15〜30分以内だと。移動中に子どものやる気が低下してしまうことが少ない傾向にあります。

2. 先生と相性がいいか

何事も最初が肝心。水泳を好きになったら、その後合わない先生が来ても続けていけることが多いです。体験にいってみて、その時の先生と相性がよかったら、「同じ先生が担当してくれるんですか」と確認するのもおすすめです。

3. 口コミを見て自分の理想と近いか

厳しく指導してほしい、優しく指導してほしい、早く泳げるようになってほしい、楽しくやってほしいなど、保護者の方が望む指導方法かどうかを、口コミで確認することをおすすめします。

4. 掃除や整理がきちんとされているか

この部分ができていないと、スタッフが少ない、目が行き届かないなど、レッスン中の安全管理にもつながります。スイミングは命を預かる場でもあるので、私は直接の指導以外の部分も大切にしています。

5. 先生どうしの雰囲気がいいか

和気あいあいとやっているかということではなく、ギスギスしていないか、周りの先生のことも気遣っているかなども重要です。外から見学できる場合など、のぞいて雰囲気を感じてみてください。

6. 経営理念が自分の価値観と近いか

スクールの親会社やそれぞれの店舗などが発信しているホームページやSNSなどには、理念が書かれています。その考え方に共感できるかどうかチェックしてみましょう。

スクール選びチェックシート

水泳を習わせる前に注意しておきたいこと3点

スクール選びにもつながりますが、ここでは主に子どもについて、チェックしてほしい3つのポイントをご紹介します。

1. 子どもの健康状態

スイミングスクールは塩素を使っているので、皮膚が強いか弱いかなどはぜひ知っておく必要があります。また、喘息を持っているから、イコール水泳を習うということではなく、いったん医療機関に相談するのもありかもしれません。

2. 子どもの水に対する恐怖心

極端に水が怖い場合など、は「顔を水につけられないからスイミングに通わせる」と無理やり行かせても、どうにもならないことが多いです。それなら、家族でプールにいって練習したり、お風呂で一緒に顔をつける練習をしたりしてからの方が効果的です。
その点、個人レッスンだと、その子のペースに合わせられます。いきなり集団の中に放り込んで、1人だけ何もできずに過ごしてしまうようなことがありません。

3. 子どもの新しい環境に対する子どもの抵抗感

水泳だけではありませんが、初めてのところにいくと萎縮してしまう子がいます。そういう段階の時は様子をみたほうがよさそうです。成長すると変化してくることもあるので、タイミングを見計らってみてください。



水泳をなぜ習わせたいのか、ご家庭によって考え方はいろいろだと思います。水泳を始めるタイミングはいろいろあるので、いつ始めてもまったく問題ありません。大切なのは、お子さんにとって最適な時期であるかということだと思っています。

実は、私には小学2年生・7歳の娘がいますが、まだスイミングスクールには通わせていません。月に2回くらい一緒にプールにいって、遊びながら泳ぎを教えていますが、その時は満面の笑顔なのです。でも、他の人と同じことをするのがちょっと苦手だったので、安全のために規律のしっかりしたスクールにいれたら、プールが好きじゃなくなってしまうのではと思っていたからです。
でも、最近少しずつですが、ストレスが少なく、やるべきことをやれるようになってきたので、今年から通わせてみようかと思っています。

楽しく、安全に水泳をすると、子どもは大きく成長します。親はそれをサポートできるよう見守っていきたいものですね!

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