見出し画像

スタートアップに転職してまずやった事〜事業責任者の頭の中vol.1〜

こんにちは!

元々、THE日本のサラリーマンをやっていた私が、スタートアップに転職してちょうど2年半が経ちました。

入社時を振り返ると、組織も事業も規模も全てが全くの別物。何より社長含め全メンバーが当時とは別人です。それだけ成長したという事です。

この数年、成長を遂げてきた組織で「事業責任者は何を考え、何をしてきたのか?」は、参考になる点あるかも?と思い、気が向いた時にまとめてみようと思います。

今回はその第一弾、入社初週の話をしていきます!



先に結論

「まずは人、人、人。そしてビジネス構造を把握せよ」


それでは、本文いってみましょう!

お前の話は、誰のためになるねん?

僕の体験を話す前に、そもそもどんな奴やねん?を伝えておいた方がいいかなーと。

得意領域は、組織・仕組みづくりです。事業もそれなりに成長しているので、特に初めてマネジメントする人や、「自分1人の腕力だけじゃこれ以上拡大できねー!」という社長・事業責任者さんとかの悩みや葛藤は、結構理解できる自負があります。

「評論家的な立ち位置から、正論ドンズバで言ってほしい!」というよりは、「目先の売上も伸ばしながら、組織づくりをしなきゃ!」という手触り感を持った話が聞きたい人の力になれると思ってます。

で、具体的にどんな奴か?は、「何してきた人?」を見て頂くのが一番早いので、ビザスクの説明文をコピペしておきます。

まさにその領域で、マジのガチで困ってる!て人は、ちょっとだけお力になれるかもなので、お気軽にご連絡下さい。

■背景
社長+ジュニアメンバー&学生という、初期サークル感の強い時期から会社にジョインし、現在業務委託含む100名規模の組織に至るまで、一貫して事業統括・経営・組織づくりを担ってきました。

今期末で入社3年になり、3年間で売上1500%弱成長の見込みなので、実利を重視した仕組みづくりについて、それなりにお話できるかと思います。
また、元々大企業出身で、現在は上場企業である株主数社との協業や顧問を活用した販路開拓など1人で担当しており、スタートアップのエンプラ攻略/連携などについても、多少お話できます。

■話せること
具体的な実績からイメージ頂けますと幸いです。
・組織づくり
・セールス立ち上げ
・セールスのパイプライン管理や商談フェーズの設計
・IS立ち上げ
・在宅ママワーカーBDR部隊のマネジメント
・CS立ち上げ(求人サービスにつき、RA・CA部隊に近いです)
・市場分析
・事業計画策定
・SFA導入、設計、運用(Hubspot)
・ターゲット戦略およびリスト生成ツール導入、運用(FORCAS)
・商談解析ツール導入、設計、運用(amptalk)
・CTIの導入、設計、運用(List Navigator)
・スプレッドシートでの予実管理や分析シートの設計
・部下との1on1およびコーチング的なアプローチ
・累計150名以上の採用面談
・顧問サービスの活用

という感じで、「あーこういう事を1人でやった/主導してきた奴の話なら、参考になるかも」と思って頂けたら、このまま読み進めて頂けますと。

ビザスクの紹介文なので、盛り盛り感  & ひけらかし感があるのはご愛嬌で笑


最初の4日でやった事

入社したのが火曜日。たしか木金は社長と一部メンバーが名古屋(大阪だったかな?)の展示会に出展でバタバタでした。

なので、最初の4日間はマジで「勝手にどうぞ!」て感じでした笑

ただ、それ位のカオスさを想定し、そこにワクワクしていたので、GAPはなし。

変に取ってつけたような「研修」めいたものや、「初めて会社に大人を向かい入れるための、謎の忖度やハリボテ」が無かったのは、めちゃくちゃやりやすかったです。

(1人目人事や本格的に中途採用を始めた経営層の皆さま、ここ結構大事です。特に幹部候補の中途メンバーには全て見透かされるので、無理に取り繕ったり与えようとせず、割り切って自由にやらせた方がいいと思う派です)

で、僕が入社直後にやりたかった事と、社長からの最初のオーダーが一致したのも良かった。それは

「全メンバーとの1on1」

この記事の冒頭で結論を書いていますが、組織は人です。規模感にもよると思いますが、体感20〜30名規模であれば、全員1on1した方が、結果的には最短で会社への理解が深まると思います。

実際に僕がした事は

  • インターン含めた全員との1on1

  • ビジネスモデル、最低限の仕組みとルールの理解

  • 「これから事業と組織を間断なく拡大する」前提で見た時の、課題の抽出

の3つがメインでした。

1on1で意識的に見に行った事は、パーソナリティ・モチベーションの源泉・業務内容(をどう解釈しているか?)の3点がメインです。

組織はどこまでいっても人なので、「どんな人がどういう想いで働いているか?」は重要です。

これを意識した事により、会社全体の雰囲気や各メンバーの立ち位置・人間関係・影響力などを早期に掴めました。

また、業務内容を説明してもらう事で、彼らのビジネス理解度と属人度を測りました。これも大方予想通りで、かなり属人性は高いものの、部署と役割・サービス内容はかなりしっかりしており、メンバーの理解度も高かったです。

自分が業務内容と流れを理解するのが一番の目的ではありますが、全員にそれぞれの言葉で業務を語ってもらうのは、彼ら自身の理解度・解釈を見るのに、とても役立ちました。


前提知識の仕込み

1on1をやりつつ、事業の理解も最初の4日で進めます。

一番理解が深まったアクションは何か?これも1on1と言いそうな流れですが、違います。

事業理解を一番深めたのは、行きと帰りの電車でのGoogle先生によるinputです。

意外に思われるかもしれませんが、個人的にめっちゃ重要だと思います。

メーカー勤務のみの自分が、求人系でかつ、日本に数少ない「外国人特化」という独自性の強いサービスを理解する必要がありました。

実際のお客様の層や、細かいサービス運用も大事ですが、そもそもの前提知識がないと、メンバーへのヒアリングからの理解度は半減します。

「そもそも求人媒体ってどういうビジネスモデル?」「人材紹介と違う?」「在留資格ってなんだ?」「そもそもどんな外国人が働いていいんだっけ?」

こういう前提となる部分は、バーっと自分でinputして、基礎知識を突っ込んだうえで、自社の立ち位置やサービス詳細、優位性や競合などを理解していきました。

新卒・中途問わず意外といるのが、「会社が全部教えてくれる」「そこはまだ教わってないから分かりません」スタンスの人です。

厳しい事を言うと、こういう人はマジで市場価値ないですよね。

今の自分の立場からは、新メンバーが1日でも早くスムーズに戦力になれるよう、情報やサポート体制を整えるよう頑張っています。

一方で、同じ「入社するメンバー」目線で考えた時に、自分で努力してinputもしないで、即戦力になんてなれるわけありません。そして受け身の人間から高い付加価値は生み出されません。

あなたは今の会社へ入社時に、会社から与えられる情報以外に、どれだけ自分で調べてinputしましたか?

「何を理解できていないか分からない」は、どれだけ前提知識を把握できているか?に影響されます。

ビジネスの構造を把握するために、まずは自分でありったけ前提知識をinputしましょう。

というわけで

入社後4日でやった事は、まず全メンバーとの1on1で「誰がどんな想いで仕事しているか?」を知る事。

合わせて、「メンバーの業務理解度の確認」と「前提知識の鬼input」から、ビジネス構造と組織構造を最低限理解する。

これらに集中した事で、4日目の全社会議で「組織の目先 & 中長期的な課題と、菅谷がどこに貢献するか?」を発表し、この時点で方向性は合意できました。

翌週から、組織づくり・仕組み化をゴリゴリ進めたわけですが

やはり、全員との1on1と前提知識のinputを短期集中で進めた事で、スムーズに自分をオンボーディングできたと思います。

これから or つい最近、転職や異動・昇格があった人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?