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ストーカーはストーカーの自覚がない

※この小説は2016年に連載を開始したものであり、当時の世相を反映し、絶妙にダサく古臭いと思われるものも散見されます。
それに輪をかけて、百鳥ユウカは痛い女ですので、精読に耐えないものがあるかもしれません。

しかしながら、編集部および著者の見解として、当時の貴重な文化遺産的な側面を評価し、連載当時のまま掲載いたします。


ユウカが元カレの隆二の後をつけて登戸(のぼりと)までやってくると、隆二は女と待ち合わせをして団地の一室に消えていった。

目の前の表札には「AKATSUKI REIKO」という文字があった。その文字に付け足すように小さく「YOUKO」とある。どうやら、本来は親子2人暮らしの家のようだ。

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3,547字
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