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#3 Masahiro Yasui 写真展『REVERENCE』

ふと、ある朝の通勤電車で
「あ、なにか写真展にいきたい」と思い立った。
スマホで都内でやっている写真展をポチポチと検索してみると、目が覚めるような緑色の山と、ふんわりと柔らかな青い空が目に入った。

調べてみるとそれは、Masahiro Yasuiさんという方の写真だった。
京橋にある「72Gallery」というところで開かれている写真展「REVERENCE」のサイトにある写真の一枚だった。

静かな街並みが、柔らかな光を浴びてそこにあった。
ヨーロッパ8カ国を5年以上かけて田舎の小さな街や村を訪れ、
中判フィルムカメラで映し出されたらしいその光景に目を奪われた私は、
会社が終わるとすぐに京橋に向かっていた。

会場の「72Gallery」では様々な写真展が定期的に催されているらしく。
ちょうど私が行った時には、「REVERENCE」とかくたみほさんの「ソール・ライターを探しに」が開催されていた。(こちらもとても素敵だった)

ビルが立ち並ぶ京橋の一角にある建物は一見ギャラリーには見えないものの、少し階段をのぼると解放感のあるガラスの扉が見えてくる。
中にはスタッフの方がいて、落ち着いた空気がそこには漂っていた。

▽Masahiro Yasui 写真展「REVERENCE」
https://tip.or.jp/2020/4012

小春日和に飲んだラムネの様にーーー
澄んだガラスに降り注ぐまろやかな光、カフェや町角の心地よい喧騒。
木々をすり抜けるやわらかな風。
(サイトより引用)

白い空間には、ぽつりぽつりとヨーロッパのやわらかでやさしい光を感じる写真たちが並んでいた。どこかで見たことのあるような不思議な感覚のするその風景たちの前で私はぼんやりとしていた。

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やわらかなはちみつのような時間をそっと写しとったような写真たちを見ていると、こんな場所で深呼吸して、寝転んでお昼寝をしてみたいなぁなんてことを考えてしまう。こんな光景に巡り合えたら、きっと私もシャッターを切ってしまうなぁと笑みがこぼれた。

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Masahiro Yasui/写真家
2013年よりPHaT PHOTO写真教室に通う。その後、中判フィルムカメラの魅力に取りつかれ、RZ67を手にしてヨーロッパを旅しながら撮影する。特に田舎の小さな街や村が好み。


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