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#2 映画『海獣の子供』

仕事も落ち着いた金曜日の昼、
『海獣の子供』の映画の上映が始まっていることを知った私は、思い立ってそれを観に行くことにした。

結果、とても素敵な作品だった。
映像が何より、美しかった。水族館、プラネタリウム、博物館に行った気分だ。
まるで、自分が水の中にいるような感覚と、出た後に感じた満足感とすっきりとした気持ちがそれを物語っている。

この映画は、とても根源的な話だ、と今となっては思う。生まれる、はじまり、生きることの終わり…そんな単語が頭に浮かぶ。

美しいものはとても怖いものだ、
怖いものは美しいのだ、と。

「言葉では言えない。なぜなら言葉より前に感情があるから」

この言葉がなぜだか残っている。
それはシャッターを切る瞬間に似ていた。
指をシャッターのボタンにかけて、ファインダーを覗き込む。言葉にできない気持ちがふと、よぎる瞬間に息が止まってシャッターを切る。

ところで、私の1番古い水族館の中私は記憶は、千葉の鴨川シーワールドだ。
家族で雨の降る日に行ったのを今でも覚えている。私が印象的だったのは、シャチのショーだ。彼らは私たちの何倍もある体を軽々と飛び上がらせていった。迫力に驚いた、というよりも当時の私は、彼らと同じ時間を生きてるのかと思うと不思議でならなかった。

この夏は、水族館に行きたいなぁ

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