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鬼は外、福は内。
桃太郎は鬼退治へと出かけました。

鬼はみんなから隔てられて、忌み嫌われて、
私たちの知らない未知の場所に住んでいる。

それなのに私たちの言葉では人を鬼に形容することがある。

"心を鬼にする"
"鬼の目にも涙"
"鬼の霍乱"

これらは人間の陰の部分を鬼に例えているようにも見える。

もしかしたら、本当は鬼の住処は人の心の陰にあるのしれない。

私たちは節分には
心の邪気が消えますように
少しでも、綺麗な人になれますように、
と願って鬼を外へ追い出す。

正義の象徴の桃太郎の話は心の陰に棲む鬼を退治しに行く寓話なのかもしれない。

心に陰を作らないのは難しい。
心の陰を消すのも難しい。
私たちは時に心の鬼を追いやっては、共存しながら生きている。

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