私の大罪
皆様、ご機嫌よう。TKGです。突然ですが「大罪」と言われたら何を思い浮かべますか?人を殺めたことでしょうか。人を傷つけたことでしょうか?窃盗でしょうか?今回は私の大罪を告白したいと思います。
端的に言うと私の罪は「死体遺棄のお手伝い」です。ね、大罪でしょう?私はこの大罪を背負っていることが辛いです。死体遺棄はしたくてしているのではありません。それが仕事なのです。仕事にせざるを得ないのです。
私は夜から深夜にかけてのスーパーのお掃除、雑用係のようなアルバイトをしています。死体遺棄というのは、言うなれば売れ残った惣菜やお弁当をゴミ袋に放り込むことです。何が悲しくて私はこんなことをしているのでしょうか。多い時だと70Lのゴミ袋3袋がいっぱいになります。閉店して15分で余った惣菜を棄てて、お掃除をしなければなりません。だから廃棄が多い日は、無駄死にしてしまった亡骸を雑に、まるでゴミのように私は棄てています。本当は一つ一つ、ごめんねと言って葬ってあげたいのに。たまに気が狂いそうになります。この唐揚げになった鶏や天ぷらにされた海老は何のために命を捨てさせられたのだろうとか、立派に育って食材としてスーパーに就職した野菜たちは何のためにここまで育ててもらったのだろうとか。色々考えてしまいます。どんな気持ちを持っていようと、私がしている行為はきっと、死体遺棄のお手伝いなのです。
話は変わりますが、こう考えると当事者になるって大切ですよね。多様な経験をすればするほどいろんな人の立場に立てるようになるので。私、その点では今のバイトしてよかったと思います。この気持ちは暗い色だけど宝物です。どんな感情でも、得た感情は全て宝物だと思います。経験しないと得られないし、私だけのものだから。
私、これまで食料の廃棄をゼロにしようとか、正直あまり身近ではなくて意識したことなかったし、興味はなかったです。でも今は心からこう願っています。
食料廃棄の無い未来が訪れますように。
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