村上龍さんに学ぶ「次世代の3つの創作スタイル」
窓から差し込む陽の光と暖房で暖まった自宅兼オフィスで黙々と調べ物をしている。傍らにはセブンイレブンのホットコーヒーLサイズ。真っ黒なスピーカーからは、『LA LA LAND』のオリジナル・サウンドトラックの音楽が愉しげに寂しげに流れてくる。
さて、今日調べ物をしているのは、小説家の村上龍さんについてだ。『限りなく透明に近いブルー』、『コインロッカー・ベイビーズ』などをはじめとした数々の話題作を世に送り出し、群像新人文学賞、及び芥川龍之介賞、野間文芸新人賞、谷崎潤一郎賞などあらゆる賞を受賞してきた現代を代表する作家のお一人である。
今回はそれらの小説作品自体についてではなく、
・新しい時代の作品を届ける「媒体」について
・新しい時代の小説作品の「つくり方」について
様々な面で時代の先をゆく挑戦を続けている村上龍さんの活動について光を当てて、調べ物をしている。いろんなインタビュー記事やご自身のメッセージを読み漁っていくと、刺激的な内容が山のようにあってふつふつとした興奮がおさえられなくなりそうだ。そして、パソコンとにらめっこしながら思う。
いまになってやっと、村上龍さんの活動に時代が追いつきかけてきたのかなぁ。でも正直まだまだ、龍さんが2010年ほど前に描いていた未来が実現するのはもう少し先になりそうだなぁ。
たとえば、村上龍さんは2010年11月5日、電子書籍を制作・販売する新会社G2010(ジーニーゼロイチゼロ)を設立。2011年『歌うクジラ』で毎日芸術賞受賞している。当時のぼくは村上龍さんについてかじる程度にしか存じなかったが、電子書籍で発売された『歌うクジラ』のインパクトはいまでも脳裏に焼き付いている。
イヤホンを耳につっこんで本を開くと、坂本龍一さん作曲の荘厳なミュージックが鼓膜を震わせる。美しい目次や扉表紙のデザインが物語への没入させてくれる。新しい時代を予感したのを覚えている。
・ 作家と読者がダイレクトにつながる時代の作品の発表方法とは?
・ これからの時代の作家と編集者のチームワークとは?
・ 新しい時代を切り拓く作家のマインドセットとは? etc...
王道の作家でありながらも野心的な挑戦をし続ける村上龍さんの姿勢や活動にインスパイアーされた情熱を込めて、今回の有料コンテンツを書こうと思う。
今回の目次は、以下の通りそのものである。
【目次】
その1: 作家と読者がダイレクトにつながる時代の作品の発表方法とは?
その2: これからの時代の作家と編集者のチームワークとは?
その3: 新しい時代を切り拓く作家のマインドセットとは?
その4: 編集後記的な部分(「編集についての雑談会」のお知らせも)
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