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約1000人ぶんのぼくのおかげで、ぼくはいる。 P053.

 すこし肌寒いが、いれないほどではない。横風が全身に吹きつけ、電線が揺れている。ぼくは本屋さんに併設されたカフェの外の席に着いた。さっきまでいた欧米系の男性はいなくなり、ぼくひとりになった。無論コートは着たまま。あたたかいコーヒーが待ち遠しい。オペラブランドである。あ、きた。

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 大きめなひと仕事を終えて、足を伸ばしてお気に入りの本屋さんへ。目的は棚に並ぶ本ではなく、自分の過去に体をひたすためだ。スマホで Gmail のフォルダからひとつのテキストを選んでひらいた。A4用紙で593ページあるようだが、それはひとまず1年半ぶんの note の原稿である。

 データ化されていないものまで含めると、あと丸1年と2ヶ月ちょっとぶんある。腕まくり、、、は寒いのでしないが、「さてと」心のなかなかでつぶやいて、1文字め、1行め、1記事め、から読みはじめたのだ。たしか行き電車のなかだったと思うが、ふと、そうしてみようかなと頭に浮かんだのがきっかけである。理由は、このイベントのため、だ。

 日が暮れるに従って、ふつうなら芯のほうから冷えてくるはずなのだけれど、不思議と熱が帯びてくるのを感じる。なぜかというと、、、

 これは、『ヴェヴァラサナ王国』という本(のようなもの)をご購読いただいている方だけが読めるようになっています。2,000円の買い切りで、過去の note 読み放題、ここでしか読めないコンテンツもどんどん追加予定です。

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