見出し画像

何気ない家族の写真をたくさん撮っておこう。それは宝物になるから。@幡野さんと糸井さんのトークライブより

終わったら雨が降り出した。今日は夕方から銀座におもむき、写真家の幡野広志さんとほぼ日の糸井重里さんのトークライブに参加。幡野さんの息子である優くんのたくさんの写真に囲まれながらの開催で、やさしい空気に包まれているように感じられた。

トークの中で幡野さんがこんなことを話していた。

この写真展のタイトルは「優しい写真」なんですが、そこには「写真ってかんたん(やさしい)んですよ」という意味も込めたんです。だからとにかく、家族の写真をたくさん撮っておくと、後から楽しいと思うんですよ。

亡くなった父の葬儀の後、十数名の親戚が居間に集まって、むかしに撮った写真を広げて、「これ懐かしかね〜!」とか「こがんと残っとったっとね〜」と盛り上がったのを思い出した。みんなで一緒に悲しさを胸に秘めながら楽しくわらった。

そうしていま、この原稿を書く手を止めてスマホの写真アルバムをひらく。今年の年始にうちの両親と僕ら夫婦と弟で地元長崎のハウステンボスに行ったときの写真を振り返る。そこには楽しそうな家族の姿があった。ほんとにね今となっては、どうしてこんな場面を撮ったのか覚えてないけれど、足の悪い母が階段を降りるのを父がエスコートしている写真があった。笑えて泣けた。そのとき、その場面を撮った自分を褒めてやりたい。よくやったな。

そうして僕は、リビングに座っている奥さんにiPhoneのカメラを向けた。照れ笑いを浮かべている。彼女にも僕を撮ってもらった。何気ない家族の写真をたくさん撮っておこう。ハレの日なんかじゃなくていい。ふつうの日常を、暮らしを撮っておこう。振り返ったとき、楽しいんだから、絶対に。

大切なことを思い出させてもらえた時間でした。幡野さん、糸井さん、運営のみなさん、貴重な場をありがとうございました。

追伸1、、、
幡野広志さんの「優しい写真」は、銀座四丁目の交差点にある銀座プレイスの6階ソニーイメージングギャラリーにて11月15日までやっています。ぜひ足を運んでみてください。

追伸2、、、
そして、もうひとつ幡野さんと糸井さんが対談している記事がほぼ日に掲載されています。きっと生と死について深く考えさせられるはずです。こちらもぜひ読んでみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?