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冷蔵安置所ってどんな所??

どうも~。終活日日是好日不動産のスエビバです。

さてさて、本日はご遺体の冷蔵安置所について僕が実際に働いていた施設を含め色々とざっくばらんに語っていければど思います。

皆さん、病院でお亡くなりになったら、その後どのような流れになると思いますか?前回、少し触れましたが、基本的に病院では、葬儀まで安置することは出来ません。医師から死亡宣告後に死亡診断書が交付されます。死亡診断書が交付されるまでに、看護師により清拭やエンゼルメイクを死後処置の一環として行っていただけます。その間に葬儀社さんに連絡を入れ、お迎えにきていただくといった流れが一般的です。
僕の経験から言うと、早ければ2~3時間ぐらいで病院から安置所に向かうことが多かったですね。
生前に葬儀社さんなどを決めていない場合は、この短時間で葬儀社さんの手配などをする必要があります。大切な人がお亡くなりになったばかりなのに、現実は厳しいですね。。
※ご家族の到着の遅れや、病院の手続きに時間がかかることもあるので半日ぐらい安置していただける場合もあります。

安置所の種類

死亡後、24時間以内に埋葬・火葬は法律で出来ないと定められています。
葬儀の日程や火葬場の空き状況など火葬するまでに日数がかかることがあり、安置場所が必要になります。以前までは自宅で安置することが一般的だったと思いますが、近年は住まいの事情等もあり安置所の利用が多くなっています。下記に安置所の種類をまとめておきます。

  • 葬儀会社の安置所
    いわゆる葬儀会社のセレモニーホールなど。
    葬儀会社のスタッフさんがご遺体を管理してくれるので、ご家族にとっては負担が軽減されます。面会時間など制限があるところが一般的です。

  • 火葬場(斎場)の安置所
    火葬場に併設されている保棺施設になります。基本的に納棺されていないと安置出来ないです。ということは、必然的に葬儀会社さん経由になりますよね。棺を生前購入されている方は別かもしれませんが。。

  • 民間の遺体保管施設
    ご遺体の安置を目的とした専門施設。一時的にご遺体を安置して葬儀会社を落ち着いて探される方もいます。また、近年多くなっている葬儀を行わない「直葬」の方も利用されています。後、外国の方がお亡くなりになられた場合で、海外に搬送するまで安置していただくなど。。

冷蔵安置所とは‥。

僕が働いていた施設は1階が冷蔵安置施設になっており、温度は5℃以下、湿度は80%で保たれていました。37名を安置出来るようになっており、遺体の取り違いを防ぐためにバーコードで管理していました。
※あってはならないことだが、実際に取り違いの事例は全国で発生しています。。
病院から搬送された後は、こちらでストレッチャーからステンレス製のトレーに移し、二段になっている棚に安置します。
また、棺を用意されている場合は納棺のお手伝いもしていました。
冷蔵安置といいましても、長々と安置しておくことは出来ないので2~3日が多かったような気がします。最長でドライアイスも併用して10日間ほどご安置させていただいた記憶もあります。
※冷蔵施設がない場合は、腐敗を防ぐためにドライアイスを使ってご遺体の保全を行います。今はわかりませんが、安置費用は1日7000円(税抜)でした。

遺体ホテルの意義

かつては、自宅で安置することが一般的ではあったと思いますが、マンション暮らしや核家族になったことで自宅で安置するのは想像以上に大変です。
自宅安置もご家族でお住まいになられているのであれば、まだしも夫婦でお一人になられて高齢の方がご遺体をケアすることはなかなか厳しいものがあります。そんな時にしっかりとした施設で故人様に寄り添いながら最後を見送ることが出来る場所があることはとても良いことだと個人的には思います。僕が働いていた施設では365日24時間面会が出来、故人様と納得のいく時間を過ごしていただけるようになっていました。
施設の3階は和室のお部屋があり、葬儀の前日から故人様を囲い一晩中思い出話に花を咲かせ、お見送りまでの最後の時間を過ごされるご家族を見てきました。こんな施設が増えればいいですが、近隣の反対などでなかなか増えることはないでしょうね~。。

僕はこの施設で故人様、ご家族と出会いかけがえのない経験をさせていただきました。数々のエピソードはありますが、こちらも後々ご紹介でしていければと思います。感謝!!

次回は、何を書こうかなぁ~。ではでは~。


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