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アディクト

今日も今日とてツイッターで炎があがる。

今日のは炎上ではなく炎、つまりバトル。町山智浩さんと菊地成孔さんのバトル。僕が目を引かれたのはその時の中身では全く無くて、菊池さんがSNSを自分の意思で一切何もやっていないということを知ったことだった。
まあ、そういう人もいるよなと思いつつ、それでもやはり今の時代に一切やらない文化人もいるのかと案外驚いてる自分に驚いた。

これが最初のトリガー。

SNSやらない人がいることが、今更何故そんなに気になってしまうのか。これは言い換えると自分がSNSに対して感じてる違和感が以前よりも大きくなってると感じてるからだと思う。
エコーチェンバー効果なんてもう十分わかってるし、使い方次第ていうのもわかってる(はず)。

僕がFacebookに投稿する時は以下のようないくつかの理由がだいたいある。

1.自慢したい
美味しいなにか、珍しいなにか、変わったなにかを少しだけ自慢したい。軽く注目してほしい、自分は人とは少し違うというところを嫌われない範囲で見せたい。

2.意見したい
自分の考えてることを意見したい。人を傷つけない範囲で世間や社会を批判したり批評したい。

3.知らせたい
みんなにいい情報があるから知らせたい。役に立つこと、可愛いいもの、面白いものを見つけたから知らせたい

だいたいこの3つくらいがあると思う。量的も多い順から1→2→3だ。3から1へ、または2から1へ。まあ、でも結局1がすべてなんじゃないのかな。
自己承認欲求というもは人間の生理的願望。DNAに刻まれていてその快感から多くの人はのがれることが難しい。


今さらながら、Facebookは特に自慢するために躊躇しない場所のような気がして、そっちがこうならこっちはこうだという気持ちがあることもけっこうあるし、自分が好きではないやり方のアピールをしてる人については友だちのままそっと表示をはずしたりする。当たり前だけど、同世代、仲間内が多い。
まあ、ハーバード大学の部室のドアに張り出した自分の今のステータスを伝える紙切れ「Facebook」から発想されたものだから、最初からそういうツールだけどね。考えてみれば。
正直いうと、自分は本当は一人が好きなのに無理してる気持ちを抑えて使ってる。

いや、もうそろそろいいんじゃないか。。
それともつながりをなくすのは怖い?

いずれにせよ、やはりやはりSNSの本質はアディクトなんだなと思い始めてる。でもこれは悪くない意味でいってる。実際役に立つことも多いし、楽しいし、嬉しいことも多々ある。でもある時にこの人は何故こんなに投稿が多いのかなと、特に嫌なことはないんだけど、何故多いんだ。アルゴリズム?特にいいねはしてないのに、よく投稿を見るのはやはり投稿数が多いからだろう。そこについてその人はどれだけ意識的なんだろうかと。

世界的ベストセラー「スマホ脳」を読んだ。
このタイトルだけで99%中身がわかるような本なんて、もう買う必要がないじゃないか。そもそも依存というまで使って疲弊してるほどでもないし自分。でも何故そんな凡庸な内容が(想像される)本が世界中でベストセラーなのか、どうしても気になってしまった。SNSのアディクトが気になっていた自分には、そこに何か自分では気が付かない理由のようなものが書かれている気がして。それが欲しかったから読んだのかも知れない。

結局中身的には特別目新しいことは書いていなかった。想定内の内容だったけど、中毒性のことについて説得力を探していた自分にとってはそれでも十分な内容だったことに満足した。この本を読んだことが2つめのトリガー。

コロナで外に出なくなった。

家の時間、仕事や就寝の時間以外に何して過ごすのか。料理や庭いじりなどする人が増えているという。なんかそういうある意味ボーナスのような時間が世界で同時に訪れて、SNSの利用時間もさらに多くなる。
みんな寂しいし、つながりたいからだとも思うけど、それがなんだかぼんやりと窮屈になってきて、僕はこれぞチャンスとばかりに、逆にSNSを控えて自分時間を楽しんだ。普段やらない自分遊びを楽しむ。イラストを描く、楽器を弾く、焙煎をするなど。これがなんか楽しい。1人つてやはり合ってる。

そしてクラブハウス。

そこにこれがきた。決定的だった。
僕はそもそもiPhoneユーザーではないので使えない。でもあの盛り上がりの違和感が圧倒的にあった。「使い方わからないけど登録してみた」「誰か招待してくださいお願いします!」のオンパレード。大丈夫なのか?そんなに乗り遅れたくいのか?

ごめん、このソーシャルヒャッハーな感じ受け入れられない。。これが3つめのトリガー、、もうトリガーは十分そろった。

ということでしばらくFacebookは離れようと思っています。デジタルデトックスて何十年前のアイデアだっけ。そしてこのnoteはFacebookにはシェアしないでおこう。

あ、Twitterは一人でもなんか楽だから普通にゆるくやります。



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