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全員の気持ちを大切にすることは可能なのか?

こんにちは。

対話による組織変革の会社Co-Evolutionの
末広信太郎です。


今日のテーマは、

「全員の気持ちを大切にすることは可能なのか?」

です。


このメルマガでは一貫して「対話」の大切
さをお伝えしてきています。

対話は、お互いの「気持ち」を受け取り
合うコニュニケーション。

そのベースにあるのは、関わるすべての
人の「気持ち」を大切にする姿勢です。



仕事には時間の制約がある。
リソースや取れる手段も限られている。

だから、一部の人の気持ちを犠牲にして
でも、何かを前に進めなければならない
場面はあるかもしれない。

しかし、そういう場合ですら、本当は
全員の気持ちを大切にしたいという
基本スタンスがあるかどうか。

それが、人間的な組織か、人間はただの
手段でしかない組織かを分けます。

人の気持ちが大切にされる組織。
人の気持ちが大切にされない組織。

皆だんはどちらの組織で働きたいでしょうか?



今は、変化の激しい時代。
正解のない時代。

自分で考えて行動する自律性が求められる。

自律的な人は「自分がどうしたい」が明確。
つまり、自分の気持ちを大切にする人です。

社員の自律性を引き出すことができるのは、
人の気持ちを大切にする組織です。



しかし、実際の仕事の現場で、メンバー
全員の気持ちを大切にすることは、簡単
ではありません。

人はそれぞれ育ってきた環境が違う。
価値観や性格が違う。
仕事の経験も違う。

何かを決めようとしても、全員の気持ちを
聞いていたら、収拾がつかなくなる。

気持ちを聞いたら、不平不満も出てくる。

それにどう対処すればいいのか分からない。

そんな不安もあるでしょう。

自律性を引き出すということは、人の
多様性に向き合うということでもある。

押しつけないマネジメントには、多様性、
カオスをホールドする胆力が求められる。

そんなにすっきりクリアな世界ではない。
もやもやと隣り合わせ。



私は、色んな組織で「対話しましょう」と
リーダー達にオススメしているわけですが、

・収拾がつかなくなるのでは?
・不平不満が出てくるのでは?

という不安を感じるリーダーは多い。

現状は、もしかして不満があるかも
しれないが、メンバー達は仕事はして
くれているわけです。

一応は仕事が回っている状態。

対話の場をつくって、わざわざ本当の
気持ちを聴くと、見たくなかった真実に
向き合うことになります。

本当は、
・この仕事のやり方に不満がある
・この仕事はやりたくない
・他の仕事をしたい

そんなこともあるかもしれません。

それらに向き合うのは簡単なことではない。

でも、向き合わないと、優秀な人ほど
簡単に辞めていったりします。



組織で、全員の気持ちを大切にすることは、
可能なのでしょうか?

不平不満が出たり、収拾つかなくなって
しまったらどうすればいいのでしょうか?



結論から言うと、全員の気持ちを大切に
することは可能です。

言い換えると、全員が「自分の気持ちを
大切にできている」と感じられている
状態は、つくることができます。


たしかに、全員の本当の気持ちを聴けば、
不平不満は出るでしょう。

収拾がつかなくなることもあるでしょう。

しかし、実はそれでいいんです。

むしろ、喜ばしいことなんです。

収拾がついていないって、実はとても
健全なこと。

色んな価値観の人がいるのは自然なこと。
現状に対して色んな気持ちがあるのは
健全なことです。

たまに「あのチームって動物園みたい
だよね」とか言いますよね。

それぞれが自分らしさを出せている、
多様性のあるチーム。

そういうチームはイキイキしています。


今は、変化していける組織が強い時代。

変化とは、破壊と創造です。

秩序が一度壊れてカオスになる。
カオスから新たな秩序が生まれる。

不死鳥は、ずっと死なないわけではなく、
灰になって何度も蘇ります。



変化できない組織は、いずれにしろ
環境の変化によって、「破壊」される
運命にあります。

だから、外部環境の変化によって破壊
される前に、組織は自らを「破壊と創造」
によって作り替えていく必要がある。

対話は、意図的な「破壊と創造」による
「変化のマネジメント」。

健全に破壊と創造が起きるように
促していくコミュニケーション。


だから私は、対話の場で不平不満が
できてきたら、「いいことが起きている」
と捉えます。



要は、単に「秩序」がいいことで
「カオス」は避けるべきこと、という
固定観念を捨てればいいだけ。

カオスは、変化・成長の源。

カオスをむしろ歓迎する。
収拾がついていない状態を楽しむ。

もやもやしているくらいの方が健全。

自分が正しいと思っていたら、むしろ
周りが見えていない可能性が高いです。



だからこそ、対話が大切なのです。

もし表面上は秩序だっているとすると、
本来の多様性が発揮されていない状態。

人間は本来、多様な存在です。

対話は、組織が本来持っている、多様性、
カオスを表出化させてくれます。

そして、必要な変化を促していきます。

頻繁に対話していれば、小さな破壊と
創造が健全に繰り返されていきます。

生命体としての組織は、どんどん進化
していきます。



だから、カオス、収拾がつかない状態を
楽しんでいきましょう。

むしろ、カオスをつくっていきましょう。

それは確実に、あなたとあなたのチームを
成長させてくれます。

その楽しさが病みつきになるかも(笑)


私がこんなに対話が好きなのも、結局
対話が楽しいからかもしれません。


今日は、ちょっと勇気を出して、
周りの人と「ぶっちゃけどうですか?」
って気持ちを聴き合ってみてください。

破壊と創造の楽しさを味わってみてください。


それではまた次のメールで。

末広信太郎


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