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ピークを考える

大谷翔平選手が「今、自分はピークに差しかかっている」と発言したらしい。自分に限界は決めない、死ぬまで成長する!という人よりも、地に足がついていて好きだ。いや、自分で「生きている限り成長する」と思うのはいい。他者が「可能性を否定するな」「頑張れ、がんばれ!やってできないことはない」「向上心と折れない意志があれば、夢は叶う」と変な煽り方をするのが苦手なだけ。

『ゴールデンカムイ』の野田サトル先生も、似たようなことを言っていた。「人生のピークにどんな仕事をするかが大事」「才能ある漫画家は死ぬまで仕事をしろ、と若い頃は思っていたけど、今は考えが変わった」「ゴルカムで全力を出し切ったので、後は好きなモノを描きたい」

山は永遠にのぼり続けるものではない。下山するまでが登山だと思う。ゆえに、ピークを設定することは非常に大事だ。

さて本日、定期診察のため婦人科に行った。「食べても食べても、お腹がすくんです。更年期で満腹中枢がバカになっているのかもしれません(そういう体験談も読みました)。胃も丈夫なので、脂っこいものを食べても全然もたれないし。ブラックコーヒーがぶ飲みして、食欲を抑えようとしてもダメなんですよね」と先生に、体重が自己最高値を更新したことを切々と愚痴る。

「珈琲の飲み過ぎは、胃を荒らしますからね。食欲があるのは健康の証ですが、体重が増えすぎると足腰に負担がかかりますから、食べる量を七分目くらいに抑えてください」と指導を受ける。毎回「太った、太った」と訴えているうちに、先生の反応にも変化が現れた。
最初は「そんなに太っていないですよ」だったのが「それ以上増やさないようにしてください」になり、今日はなんと「…たしかに今日はピークですね」というコメントになった。先生は紳士なので迂遠な言い回しをしてくださったが、直截にいえば「今までで一番太って見えます」ということだ。

私は下山の思想が好きだ。向上心も薄い。何の努力もしていないのに、なぜ体重だけがピークを迎えているのだろう。しかも、当分衰える気配がない。『平家物語』でも永遠に栄耀栄華を極めることはない、と語られている。私の肥満細胞に、その概念を教え込んでほしい。

西武池袋7階の北海道物産展

婦人科の帰りに、西武池袋の北海道物産展に寄る。『ゴールデンカムイ』でおなじみの「月寒あんぱん」が販売されていると聞いたので、これは行かねばと思ったのだ。

復刻版 月寒あんぱん

当時のものと全く同じ大きさのあんぱん。桜を観ながら美味しくいただいた。

お土産

仕方ない。ダイエットよりも、ゴールデンカムイ愛のほうが優先順位が高いのだから。

ダイエットは、新年度から頑張ろう。
3月が体重のピーク。4月から落とすぞ絶対に。

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