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皇居三の丸尚蔵館 展覧会「いきもの賞玩」

尚蔵館の「いきもの賞玩」を観覧しました。

伊藤若冲の《芦鵞図》が目当て。

伊藤若冲《芦鵞図(ろがず)》

写真では伝えきれませんが、羽毛のひとつひとつがものすごく繊細に描かれていて、その上で眠りたくなるような質感なのです。足の点々も細かくて、顔立ちも飄々としていて、おかしみがある。

長澤蘆雪《綿花猫図》


沈南蘋(しんなんぴん)《餐香宿艶図巻(さんこうしゅくえんずかん)》(部分) 

中国・清時代(18世紀)のものです。カエルちゃんがユーモラス。
蝶はさりげなく弱肉強食な世界が描かれています。

4代飯田新七《刺繍菊(ししゅうきくに)鳩図額(はとずがく)》 

この光沢と細やかさ!鳩の表情も素晴らしい!

《羽箒(はぼうきに)子犬》

最初、子豚ちゃんだと思っていたのは私だけでしょうか。
このシルエット。顔と足で犬とわかるけど、体型がね…。

この雛と蝸牛――様子が愛くるしいですね。
『となりのトトロ』でメイちゃんが小さいトトロに興味津々で、最初はまじまじと後ろから見ていて、そのうち走り出して追いかける場面がありましたが、正にそんな感じ。不思議なモノを好奇心いっぱいで見つめている幼子の雰囲気を感じます。

雛は、好奇心いっぱいのメイちゃんみたいな感じ。

第一展示室はすべて撮影可能。第二展示室は、一部撮影不可。
そして撮影可能なものと不可のものが割とごちゃまぜに並んでいる(エリアで区切っていない)のです。諸外国から皇室に贈られた献上品は、大分撮影不可のものが多かった気がします。

この写真の右上、アラジンと魔法のランプのようなものが見えますが、ここから10時~11時の方向は過半数が撮影不可。

私の隣にいた外国人女性が、撮影禁止の展示品を撮ろうとしていたので、肩をちょんちょんと叩いて、指で禁止マークを指したら"Sorry!"と謝ってすぐにスマホをおさめました。英語ができなくても大丈夫、伝わります。

むしろ同じ言語圏なのに、意思の疎通が極めて困難な同国人もいますからね。たまに「言葉がコミュニケーションの邪魔になっているんじゃないか」と感じることもあります。

ーー以下余談ーー

高幡不動参り

28日は不動明王縁日だったので、恒例の高幡不動参り。
乳がん検診で異常がなかったことの、お礼をお伝えしに。

暑いので閑散としています
巳の日なので、弁天社にも丁寧にご挨拶
弁天社の蓮が綺麗

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