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皇居三の丸尚蔵館 開館記念展(11/24日記)

11/24の日記です。


皇居三の丸尚蔵館 開館記念展

大手門

文を抜けたところで、皇宮警察の方が荷物チェックをします。とても腰の低い方でした。
後ろ暗いところは何一つないので、「どうぞどうぞ」と手荷物のファスナーを全部開け「お仕事大変ですね。でも不埒者が紛れているといけないですものね」と話しかけたら「そうなんですよ…本当にすみません」と笑顔で恐縮されました。
多分、中には「なんでこんなことするんだよ!」と逆切れする人もいるんでしょうね。相手は安全に会場管理するために行っているのだから、怒るのは筋違いなんですけどね。

予約は完売

展示室1は撮影禁止、展示室2は全作品撮影OKです。
国宝すべての撮影が可能なのは、珍しい気がします。
展示室2から観覧。

三の丸尚蔵館の国宝

伊藤若冲《動植綵絵》4点

老松白鳳図
菊花流水図
南天雄鶏図
秋塘群雀図
壮観!

この若冲を観たかったのです!
11/28-12/24(後期)に四点すべて入れ替えるそう。
再訪の予定です。

藤折枝蒔絵箱
屏風土代
屏風土代
春日権現験記絵
春日権現験記絵
蒙古襲来絵詞

戦いの場面なのに、何故か談笑している武士たちが妙にリアル。

蒙古襲来絵詞

令和の時代を迎えて

こちらは撮影不可なので、ポスターやチラシを載せます。

天皇皇后両陛下の結婚の儀で着用された衣裳…実物は本当に見事でした。
撮影用の十二単は見たことがありますが、全然別物。
皇室の方が纏われるものは、生糸の段階から精査され、一流の方々の手によって生み出されたものですから。ため息しか出ませんね。
とにかくすばらしい。
愛子内親王の産着も展示されていました。背中に独特の刺繍がほどこされていること、ここに来なければ知らなかったでしょう…。

面白かったのが、歌会の両陛下の和歌。おそらく代筆ではなくご本人の手蹟によるものだと思いますが、ある高齢のご夫婦がそれを見遣り、旦那様が
放った一言。
「これは本人が書いているよね!だってこれだけ下手だもの。
名前は…徳…仁…?って何て読むんだっけ」

陛下になんてことを。

スタッフさんのこと

あと、スタッフの方が皆さん非常に腰が低く、優しい雰囲気の方が多かった気がします。全員が「こんにちは」と挨拶する美術館は、あまり記憶にありません。また誤って動画撮影やフラッシュをたいている観覧者にも、やわらかく上品な言葉と態度で諫めていたのが印象的でした。

数か月前、某美術館でのことを髣髴します。そこは7~8割撮影OK、数点は撮影不可のものが陳列されていたのですが、撮影不可シールに気づかなかった私が一枚撮ってしまったんですね。そうしたら係員が鬼の形相ですっとんできて「お客様!ここは撮影禁止です!撮らないでください」とまくしたてたので「すみません、気づかなくて。今削除」と言い終わらないうち被せるように「今すぐ消してくださいねっ」とイライラオーラをまき散らされたことを。いえ、確かに自分が悪いのですが、あんな言い方しなくてもな…私が係員なら、ああは言わないなと興ざめしてしまったのです。

尚蔵館のスタッフさんは、全然違う。
警察の方もそうですが、皆さん腰が低い。
もしかするとやんごとなきお方が「国民に近しいものであるように、圧をかけないように」という意志をお持ちゆえ、そういう教育が徹底されているのかも…と思ったのでした。

そしてトイレもとても綺麗でした!

巣鴨のとげぬき地蔵

24日は地蔵縁日なので、高岩寺へ参拝。

洗観音は長蛇の列
菊花展

最後に

12月は、尚蔵館(後期)と、この「癒しの日本美術」展のチケットを予約しました。若冲に触れるのが楽しみです。

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