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ウエディングプランナー佐伯が『言葉を磨くために』意識している3つのこと

皆さん、こんにちは。SUEHIROの佐伯です。
本日は皆さんと一緒に『言葉磨き』について考えてみたいと思います。

こんなことを考えるきっかけになったのは、フリープランナーのやなぎたえりかさんのあるツイートからでした。

私自身、心から『語彙力とは解像度!まさにそうだよね!私もそんな表現できるようになりたい!』と思ってコメントをしたのですが、やなぎたさんからはまさかの『佐伯さんのnoteを読んで・・・』との言葉。なんとお互いにお互いの言葉選びにリスペクトしあっていた、という状況で、これは深堀りしたら何か発見があるそうな予感。と感じ取り、『じゃあ私はいつも何を意識して書き綴っているのだろう?』と改めて自分を振り返ってみることにしました。

ポイント1

Twitterにしてもnoteにしても、思いついたらまずは思ったことをそのままに書いてみる、ということをしています。私は結構いつでも結婚式のことを妄想しているタイプなのですが(プランナーさんには多いですよね?)だいたい運転中、シャワー中、深夜突然の寝起き、このタイミングで想いが溢れ出てくることが多いです。なので、急にその時がやってきたらまずはひたすらiPhoneのメモかGoogleドキュメントに書き出します。少しくらい整っていなくても、幼稚な表現でも、文章として成立していなくても。この時に大切なのは、『どんな情景を頭の中でイメージし、どうなりたいと願ったのか』という感覚です。整った文章として出てくるのではなくて、断片的な言葉がバラバラのパーツのような状態で舞い降りてきます。ちなみに思いついたことをそのままに書くので、あとでもう一度読んでみたら自分自身でも何のことを言っているのかわからない、ということも多々あります。でも、それはそれで良しとしていて、それらはおそらくまだ、宇宙空間でふわふわと集まってきただけの、恒星になる前のガスの粒子のような状態の思想なのでしょう。そんな想いのアウトプットを繰り返しているうちに、突き抜けた思想がとっかかりとなり、星になる=文章にまとまる、という次のフェーズに進んでいるようです。ちなみにGoogleドキュメントの音声入力は、運転中でも長文を記録できるので、セミナーでお話しすることなどを考えている時にも割と活用しています。外からみたら一人で喋っているちょっとおかしな人かもしれません。万が一、群馬県界隈でもしそんな私を見かけたとしても・・・どうかそっとしてやってください。笑

スマホ2

一通り言いたいことが書き出せたら、言葉の羅列を俯瞰で眺めて、美しくできそうなところを感じ取り、言葉の変換をしてみます。畏れ多くも『佐伯さんの言葉の表現力すごい!真似できない!!』と言っていただくことがたまにあるのですが、あのですね、大丈夫です。これ、実は誰にでも簡単に真似できるものなのです。それはなぜかというと、私の言葉は、私の頭の中のどこかに『美しい言葉だけが湧き出てくる語彙の泉』があるのではなくて、『普通の岩の隙間から湧き出た言葉を、便利な道具を使って濾過しているだけ』にすぎないのです。ちなみにその道具とは、『類語辞典』『連想語辞典』。つまり、iPhoneで上手に検索ツールを活用しているだけなのです。

例えば
『感じる』という言葉があります。

この言葉をそれらの辞典で調べてみると。
『感じ取る』『かぎ取る』『味わう』・・・
と、出てきます。

はい。『味わう』を採用です。

『結婚式という美しい空間を
 五感で感じて欲しい』
『結婚式という美しい空間を
  五感で味わって欲しい』

いかがでしょうか?
少し、情緒的になりましたね。

他にも、組み合わせた応用編をご紹介しますと、

現場を良い方向に変えたいです
→現場を美しく整えていきたいです
結婚式の準備をしてください
→準備期間という限られた時を楽しんでください など。

さあ皆さんも携帯片手に検索してみましょう。同じ意味を持つ言葉も、あと1ミリでもプラスになるように、美しくなるように、言い換えの言葉を探すしていると、キラリと光る言葉に出会えるはずです。言葉は情緒を加えることで、より胸の奥深くに想いを届けるチカラを装着できます。これは少しの手間と、想像力があれば誰にでもできることで、またこの手間をかけているとそのうちに頭の『語彙のプール』に情緒的な言葉たちがストックされていきます。美しい言葉は自然に湧くものではなく、自分で見つけてきてこっそりためておくもの、なのです。

ポイント3

さて、磨くことができた言葉たちですが、書いてすぐ投稿することは、実はほとんどありません。一度どこかに保存し、時間を置いてからさらに高い視座から眺めてみます。これを私は『言葉の熟成期間』だと思っています。そして、その期間私は、読んでくださった方々の心の動きを想像しながら、自分が綴った言葉たちを眺めています。SNSで一度解き放たれたそれらは、実に自由に動き回り、様々な立場の方の目に触れます。私のフォロワーさんたちであれば、ウエディング業界の方、プレ花嫁さんたち、私が過去にお手伝いをさせていただいたご夫婦たち、それからプライベートな友人、さらにその先の、全く私のことを知らない、世界中の方々にまでつながる可能性があるのです。そして、自分にはそんなつもりはなかったとしても、角度によっては、誰かの気分を害したり、傷つけてしまう可能性も孕んでいる。もちろん全員に心地よい言葉選びをすることは難しいのかもしれませんが、伝えたいエッセンスが削がれないように意識しながらも、少しでも誰かを不本意に傷つけてしまうことがないように、読んでくださる方々のその先の心情に想いを馳せて、より優しい言葉遣いになっているか、わかりやすく表現されているか(時にわざと曖昧にしたりもしますけど)など様々な立場に立って見つめ直してみます。

ちなみに、この節の冒頭で

『そして、その期間私は、読んでくださった方々の心の動きを想像しながら、自分が綴った言葉たちを眺めています。』

とありますが、ここの部分も実は大幅に5回くらい直しました。
最初、荒削りな、生まれたままの言葉の段階では

『その時読んだ人の心理を想像します。』

だったのです。1の『ひたすら書く』の段階の時、私の思考回路の中では、川底の石をうっかり脇に避けたらこんこんとわき出してしまった湧水のように、言葉が次々に溢れ出てしまっている状態です。最初の表現だと、なんだか一方的で冷たいし偉そう、情景も思い浮かばないですよね。でも、言葉が溢れている最中に優しさや丁寧さを意識して丁寧に整えていると、溢れた言葉はあっという間に下流に流れていってしまい残念ながら二度と手にすることはできません。だから、まずはひたすらアウトプットしてメモ。そのあとで、句読点や接続詞、接続助詞の一文字まで足し引きしながら、読み手が心地よく感じられるよう優しく柔らかな表現やリズム感に整え、さらに目を閉じたら思わずその情景が脳裏に浮かんでくるような、想像力を掻き立てるスパイスを加えていくのです。それは、わざわざ時間を割いて私の投稿を読んでくださった方々に対して、一人の人間として発した想いをしっかりと届け、できることなら一緒に何かを感じたり考えたりするきっかけにしていただけたら良いな・・・という私からの精一杯の感謝と親愛の情を込めた、仕上げのひと手間なのです。

お花も飾ればなんでも良いのではなくて。ドレスとブーケとアクセサリーも、身につけていればなんでも良いのではなくて。言葉も発するだけで良いのものではありません。発信のひとつひとつに、人として責任を持つべきだと思いますし、『ウエディングプランナー』という肩書を付けて発信している以上、私たちの言葉たちは自分自身はもちろん、結婚式の価値までも、よくも悪くも左右していく可能性を秘めています。

ひとりひとりの想いが言葉になり、その言葉は、私たちの未来をも創る。
心に届く美しく優しい言葉を上手に味方に付けて、新しい時代を一緒に生き抜いていきましょう!

3つ


まとめ・おすすめ書籍

このnoteを書き上げてから、答え合わせの意味でこんな本も読みました。多くの方々に愛されている日本テレビアナウンサー 藤井貴彦さんの最新の著書『伝える準備』です。(先に読もうかと思いましたが、本のエッセンスが入りすぎてしまうのを防ぎたくて、あえて後から読みました。私、すぐ影響受けてしまうので。笑)言葉をお仕事のツールとして使われている藤井アナが、言葉を発する前に準備していること、丁寧に綴られておりました。そして、ちょうど最後のページに、私がここに綴った言葉と同じことが書かれていて、ほっとしたのと同時に、自信を持ってこのnoteを公開できる=言葉として発信できるなと背中を押してもらえました。温かな手触りの質感の表紙に、適切に行間や余白が取られていて、言葉のチョイスはもちろん、視覚的にもとても読みやすくまとめられています。伝えるチカラを深めたい方にとてもおすすめ。ぜひ『藤井アナは私たちに何を伝えてくださろうとしたのかな?』と想像しながら読んでみていただきたいです。特にp163の『読むと伝える』という項目は、結婚式の『場創りの本質』に近しいものを感じました。

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