JICA隊員の球磨KUMAさんぽ #2〜世界に誇る球磨焼酎〜
JICA海外協力隊の研修で熊本県・人吉に滞在中のSuuuuusanです!
JICAのグローカルプログラムで、地方創生を学び、またIT分野という専門性を活かして地域の活性化に携わるため、2022年4月〜6月の3ヶ月間、人吉球磨地域に滞在しています。
人吉球磨という地域について先月まで全く何も知らなかった私ですが、実際に住んでみて3週間が経ち、また地域の人との交流を通じてだんだんと球磨地域について理解が深まっています。
人吉の魅力を発信するマガジン「JICA隊員の球磨KUMAさんぽ」の第2弾は球磨焼酎について!
球磨地域では本当によく飲まれている球磨焼酎ですが、日本の中でも認知度はまだまだ低いのではないでしょうか。
地元の人に話をたくさん伺って気づいたことも含め、球磨焼酎を紹介してみようと思います!
球磨焼酎ってどんなお酒?
日本でも珍しい米焼酎
焼酎といえば、麦か芋を思い浮かべるかと思います。ですが、球磨焼酎は米を使った焼酎です。
人吉・球磨で焼酎造りが始まったのは、16世紀後半の室町時代といわれています。昔は高級品だったはずの「お米」をつかって焼酎を作るという発想がすごい!だって荒れ地でも取れる芋でも美味しい焼酎ってできるわけです。
芋焼酎が有名な薩摩のすぐ隣りにあって、田んぼにしづらい山間の盆地にも関わらず焼酎にできるくらいにお米がとれた豊かな土地…それが球磨地域なのです。
地名を冠することを認められている数少ないブランド
球磨焼酎は世界貿易機関(WTO)によって、地理的表示の産地指定を受け、国際的にブランドが保護されています。どういうことかというと、フランスのボルドーワインや英国スコットランドのスコッチウィスキーといった世界の銘酒と同じように、球磨焼酎は地名の「球磨」を名乗ることが国際的に認められた数少ないお酒ということ。
でも、世界はもとより、東京でも球磨焼酎が飲めるお店って少ないんじゃないでしょうか。私は焼酎がもともと好きでよくメニューを見ますが、「白岳」「鳥飼」くらいは東京の飲み屋さんの焼酎のならびに見ることがあるけれど、ここのスーパーでもたくさん売っている他の酒造の球磨焼酎はあまり目にしたことがありません。
聞くと、地元で売れる分しか作らない酒造さんも多いのだとか。地域振興の面から見ると、もっと売り出せば売れるのだから頑張ればいいのに…!と思うけれど、売っている側からすると簡単にロットを増やすわけにもいかないし、そんなモチベーションはないというのはうなずける話かも。
でも、人吉球磨を盛り上げる!という視点から考えると、球磨焼酎は一つのキーワードであることは間違いありません。
お米を使った蒸留酒というのは世界でも珍しそう。そこまで価格も高くないので、私たちが派遣される途上国を含め、海外でももっと広まる余地がありそうです。
世界中で、ああ、ボルドーワインのボルドーね!というくらい、球磨焼酎の球磨地域ね!ということになれば、訪れる人も増えるかもしれませんね!
ちなみに、だいたいの酒造さんはオンライン通販はやっています。気になったらぜひ、試してみてくださいね!
おすすめの飲み方
居酒屋で眺めていると、いろんな飲み方をされている人がいるので、本当に好みのよう。焼酎を飲んだことがない人にも向けて飲み方を上げておくので、好きな飲み方を見つけてください!
ペアリングは、基本的には、お米からできたお酒ということもあり、日本料理全般に合います。個人的には、味噌など、味の強いものに合わせるのもおすすめです!
オンザロック
焼酎好きな人はやっぱりこれ。すっきりした飲み口になります。
ただし!焼酎は25度くらいです、飲みすぎ注意。
水割り
ロックが強すぎる…!という人は水割りにしても良いでしょう。地元の人はあまりやらないイメージ。夏は水割りにするのかな…?
お湯割り
こっちの人はお湯割りをよく頼んでいるイメージ。焼酎の香りが一番くわっとくる気がします。体が温まって、幸せな気持ちになるのはお湯割りかも。
おすすめの銘柄
最後に、個人的にわたしが飲みやすかった3銘酒をご紹介しておきます!
ちなみにわたしは、日本酒でもそうですが、華やかな香りをもちつつ、後にのこりすぎないスッキリとした味わいのものが好みでした。
大体、どれも地元のスーパー・酒屋さんで手に入れることができます。
川辺
モンドセレクション金賞・ワイン&スピリッツコンペティション焼酎部門(ロサンゼルス)で最高賞を受賞したことがあるほどの銘酒!
華やかな風味を持っており、果実のような甘みも感じることが特徴。
▼繊月酒造公式HP 「川辺」紹介ページ
「川辺」の原料は 水と米、ただそれだけ。
海外でも評価が高いのは、ちょっと嬉しいですね😆
彩葉(さいば)
こちらもモンドセレクション金賞授賞🥇
日本酒に近いタイプの白麹・厳しい温度管理のもと、低温醗酵させることで生まれるマイルドでフルーティーな味わいが特徴的。
水割りにしても甘味があって美味しかったです。
女性人気も高いそうな!
大石
こちらは少し、風味が上記の2種類と異なります。普通、球磨焼酎は熟成させないらしいのですが、大石は、シェリー樽・コニャック樽で熟成させた2つの焼酎をブレンドして造られています。
その結果、ウィスキーやブランデーに近い色味と深い味わいとなります。ウィスキーが好きな人に贈りたい!と思いました🥃
よそ者として球磨焼酎のためにできること
今、私ができることとしては、たくさん飲んで地元の人と交流することが第一!かと思っています!笑
地元の方と仲良くなるためのツールとして、焼酎文化のこの土地で、焼酎を飲むのは本当に大事なのです。私がお酒が好きだからって嘘をついているわけではありません(笑)。
もちろん、人吉球磨の中にも、焼酎はあまり好きではないから飲まないという人もいらっしゃいます。ただ、皆さん球磨焼酎のことはもちろん認識していらっしゃって、誇りに思っている人が多いイメージ。
また、個人的には、機会をみてお酒好きな友人にどんどんプレゼントしていこうかなあと思っています。焼酎は悪くならないし、飲めなかったとしても球磨焼酎は、日本酒の代わりに料理にも使えます。
書いていて気づきましたが、ちょっといい球磨焼酎は、ちょっとした贈り物にも便利そうですね!
参考リンク
▼球磨焼酎酒造組合
▼球磨焼酎 人吉が育んだ“銘酒”の魅力と、おすすめの味わい方
▼これから記事を追加していくマガジンはこちら。
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