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「本音」と「建前」って、「矛」と「盾」 という言葉に救われた話

とっても久しぶりになってしまった。
ふと思うこと。

最近、今後のキャリアを考えるようになった。
1,2年目の時は漠然としんどい・辞めたいと思うだけだったものが、
いつの間にか具体的に自身の経験を振り返ったり、現職の長所短所を考えたり。
ある程度の「慣れ」も出てきたってことか〜と自分の成長を嬉しく思う。

自分の成長と言えば、就活生のとき。
第一志望の企業がなかなか定まらず、悩んだことが懐かしい。
結局私は「これがしたい!」ということも見つけられず、
一本に絞ることなんて到底できなくて今の会社に流れ着いたわけやけど、
そのときにこのnoteを見たらどれだけ救われたかなと思う。


↓阿部広太郎さんの「御社が第一志望です」と建前でも言っていい。

「本音」と「建前」って、「矛」と「盾」

”「本音」と「建前」って、「矛」と「盾」と似てると思うんです。
本音は「矛」で、建前は「盾」。本音だけで生きていけたらいいなって僕も思うんですが、それだけで生きるのは難しいよなとも思ってて。

・・・・中略

つまり、使い分けなのかなと思います。
本音と建前。矛と盾。
交互に切り替えていく。でも、えてしてうまく切り替えられない時もあって、自分の中に矛盾を抱えてしまう。自分の中で矛と盾が戦っちゃうんですよね。がちんがちんと火花を散らしながら。

当時、正直今の会社は全く志望しておらず、
でも内定0だった私は「御社が第一志望です」と言わざるを得なかった。
結果的に1人のとても素敵な現役社員と出会い、最終面接直前に
「本当にこの会社に入りたい」という気持ちが仕上がったからよかったものの。
この出会いがなかったらひどい"矛盾状態"に陥ったであろう自信がある。

***

志望していなかったとはいえ、そこそこの人気企業に勤めさせて頂いている今、
毎年春から夏にかけて3人以上はOBOG訪問のお願いの電話がかかってくる。

初々しく、ひたむきな学生さんと話をしていると、
今でも就活当時の苦しい想いや迷いや葛藤や不安が込み上げてくる。

そんなときは、
綺麗なことをお話する方が会社としてはいいのかもしれないけれども、なるべく本音の矛大全開で臨むようにしている。

矛大全開というと少し語弊があるかもしれないけれども、
いい部分も「人によっては悪く感じるかもしれない部分」も
"言葉を選びながら"話すようにしている。
それが私を純粋に頼ってくれる学生さんへの精一杯の誠意だと思うから。

それに加え、この阿部広太郎さんのnoteを読んでからは
このタテホコの話をするようになった。

正直このOBOG訪問で私が採用不採用に影響を与えられる立場に全くないというのもあるけれども、元々私も無志望状態で入社したたちなので、その学生さんがうちに興味があるかないかなんて一目でわかる。し、そこは正直に言ってもらってもなんの支障もない。

けれども。だからこそ。
大人たちに「第一志望です」と言う後ろめたさを少しでも減らして
楽になって欲しいなという気持ちで話すようにしている。

それに、(「みんな第一志望ですって言ってるから」とか「どうせ企業もわかってるから」とか言われてもふに落ちず苦しんだ経験があるからこそ)
自分を守る盾も大事よ、と納得感のある話ができるようになったのが単純に嬉しい。大袈裟かもしれないけど、等身大の自分が学生さんと向き合う時に感じる
難しさが、このnoteによってとっても軽減されたなーと思う。

***

なんで今更こんな記事を書いているかというと。
このnoteに出会った後初めてOBOG訪問(コロナの影響で電話)された
学生さんから「やっと内定決まりました!!!」という連絡が来たから!

残念ながら一緒に働くことにはならなかったけど、
こうやっていい結果も悪い結果も連絡くれるのって嬉しいし、
今後の彼の社会人生活を心から応援できる気がする。
頑張った彼に、精一杯の幸あれ。


・・・・・それにもうひとつ。
4年目にもなってまだ社会のあれこれにもやっとしたり違和感を覚えたり
悲しくなってしまったりする私にとってここの文章もすごく救われたなぁと。

芸術家の岡本太郎さんも「矛盾」についてこう言ってます。
「純粋であればあるほど人生というものは悲劇だ。人間はすべて矛盾の中に生きている。だから矛盾に絶望してしまったら負け、落ち込むのだ」

どんどん色んなことに平気になっていくことを痛感する日々だけれども、
平気になってはいけないこと大事なことはいくつか肝に銘じつつ。
純粋さとしたたかさを兼ね揃えた大人になりたいな、と思う今日この頃。。


sue__ | 書き終わりのひとこと:夏が終わる。


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