断食したら外見が変わった 

人生で最も絶不調だった頃
仕事もできず、外出もできず、彼氏にも会えず
引きこもっていた時期があった。

理由は自分の体型を受け入れることができず
人に見られることが、たまらなく嫌だったから。
鏡もまともに見れないし、服に着替えることもできず
ずっとジャージ姿で実家暮らしていた私。

そんな時、短期間で痩せることができるという
断食にハマった。

もちろん自分ひとりだと続けられる自信がないので
断食の施設に1ヶ月ほど身を置いた。

選んだ断食施設は自力で行けないような山奥の合宿道場。
まわりは自然しかなく、こっそり抜け出してコンビニへ
なんていう浅はかな計画は不可能。

風呂はなく、車で地元の温泉施設に連れて行ってもらう。
(私は片道徒歩45分、毎日歩くことを課した)

相部屋と個室があったけど、人と話したくないのでもちろん個室。

本当は準備食→断食→回復食と言う流れだったが
1秒でも早く痩せたかった私は
3日間絶食→20日間(梅干しのみ)→3日間(りんごのみ)→帰る1日前(味噌汁とご飯少し)と全くルールを守らなかった。

絶食中は階段に上ることさえもつらくて、ゼーゼーと今までにない息切れ。
このままでは風呂にも入れない、渋々梅干しを口にした途端
活力が身体中にみなぎって食べ物のパワーを知った。

肝心の体重はスルスル落ちて20日間でマイナス10kgくらい。
顔もスッキリ、鎖骨も見えて、堂々と人前に出れると安堵した。

これで終わればハッピーエンド、断食は痩せるのでおすすめ、と言いたいところだけど
普段の生活に戻ると、あっという間にリバウンド。
この後、痩せた時の気持ちが忘れられず
この断食道場に出戻りを5回ほど繰り返すことになる。

正しい断食をすれば、正しく痩せていくのかもしれない。
でも、私の経験でわかったことは
ずっと習慣にして続けないかぎり
ダイエットは失敗する。


そして何事もやりすぎはいけないし、近道も良くない
短期間で痩せると言うのは魅力的だけど
一生続けられることでないとダメなんだ、。

自分の身体は自分にいろいろと教えてくれる。

自分の身体を醜いと思ってた時は
「自分の身体を愛してあげてほしい」と言う言葉は届かなかったけど、
やっぱり、解決法は自分の中にある。
正直、今でも自分の外見は好きじゃないと思うけど
やっぱり、味方は自分しかいない。

もし辛いと悩んでいるのなら
自分のこと嫌いでもいいから
いたわって、褒めてあげてほしい。

自分はよくやってきた。ガマンもしてきた。

そして、自分の身体が喜ぶことをしてあげてほしい。

それが案外、すんなり痩せたりする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?