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実績公開不可案件ってどういうもの?

0.はじめに

こんにちは、sue02です。

『実績公開不可案件』という言葉を聞いたことがありますか?

イラストレーターにはおなじみの言葉だと思いますが、
イラストレーター志望者や、
イラストレーターに依頼することに慣れていない依頼者には、
ご存じの方が少ない印象があります。

今回は、ゲーム業界で実際に依頼をしてきた経験と、
実績公開不可案件を多く受注してきた経験から、

依頼者とイラストレーターそれぞれの視点で、
実績公開とはどういうものかをお話します。

1.実績公開不可案件ってどういうもの?

ゲーム業界での実績公開不可案件の種類は主に3つあります。

■ 1.誰にも見せてはいけないもの/言ってはいけないもの

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自作発言や納品物を他人に見せてはいけない物』
関わったことすら、誰かにしゃべっちゃうのもNG!

実績としてどうしても載せたい場合は、奥の手もあります。
詳しくは、下記記事の【2.中途がポートフォリオ作る時のポイント3つ!】の
【ポイント3】をご覧ください。

■ 2.ポートフォリオでのみ公開して良いもの/告知して良いもの

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本来は実績公開不可だけど、例外的に営業のためならOK!

実績公開を希望する場合は、実績公開不可の場合でも、
ダメ元で相談してみることをオススメします!
たまに『ポートフォリオだけなら…』と譲歩してくれる会社もあります。

ちなみに、ここでいうポートフォリオとは、
不特定多数が見れるポートフォリオサイトのことではありません。
クリエイターが就職活動・転職活動・営業の時に作る、
印刷本・ファイル・pdfなどにまとめたクローズされた作品集のことです。

 3.ポートフォリオでもネットでも公開して良いもの/告知して良いもの

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pixivやTwitterでよくある実績公開はこれ!

実績公開可能であってもルールがある場合が多く、
どこにでも自由に掲載して良いというわけではありません。
後ほど、詳しく解説します。

2.1枚のイラストの裏には複数のクリエイターがいる!

■実績公開の説明をする前の前知識!

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ゲームイラストは1人のイラストレーターだけで作ることは無い!

Twitterで実績公開している方が目立ってわかりやすいので、
その方だけで生み出されてようにも見えてしまいますが、
実績公開されているイラストができるまでには、
非常に多くのクリエイターが関わっています。

特にゲーム開発の場合は、チーム規模により無限に増えていきます。
チーム体制により異なりますが、イラストを描く工程だけでも、
・メインで描くイラストレーター
・チェックバックの赤入れをするアートディレクター
・実装に合わせて調整するイラストレーター
は必ず必要です。

さらに、絵合わせやテイスト合わせの案件の場合は、
なるべく同じ工程は同じクオリティで仕上げたいため、
ライン作業のように、ラフや線画や着彩などの工程ごとに、
複数のイラストレーターに依頼することが多いです。

日本のゲーム業界は、裏に隠れたイラストレーターで回っている!

フリーイラストレーターよりも、
会社勤めのイラストレーターの方が
数百倍多い!

会社にいると、実績公開を許可してもらえることはあまりありません。
おそらく、人材の流出を懸念されているのだと思います。

つまり、実績を公開していない隠れたイラストレーターがいるからこそ、
日本のゲーム業界は成り立っている!とも言えます。

3.依頼会社が実績公開不可にするのはなぜ?

実績公開の許可を出すかどうかは、
チーム体制や状況などにより異なります。よくある理由は5つです。

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