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ライブハウスでライブをやるバンドマンが考えるべき問題点5つ

よくある感じのタイトルにしましたが、正直noteっぽくない気もするけど果たして。

今日も今日とてバンドの話をします。今回はライブハウスでライブをやるために我々が考える問題の話です。
一見、ライブをする人だけへ向けて書いているように見えますが、ライブへ行く人へはあるあるネタとして読んでいただければ幸いです。

ちなみに「ライブハウスって何?」という方は前回まとめたnoteを参照してもらえばと思います。少なくとも危ないモノをキメている人はいません。

ライブの競合相手は同日別会場のライブだけではない

ライブへ出演する時、更にはライブを企画する時、誰しもがこう考えたことがあると思います。「他のライブより楽しいイベントにするためにはどうするべきだろうか?」と。
自分たちのライブを良くするためには、どのような出演者を揃えるか、イベントの趣旨はどうするか…等々。
その努力自体は間違いではないと思うのですが、1つ大事なことが抜けています。それは「ライブイベントと競合する相手は何か」ということです。

ライブに限らずイベントというものは、いつやるか時間が決められていて、どこでやるか場所も決められていて、その上見るためにはお金を払う必要があるコンテンツです。正直体験するまでの制約が相当多い。
この手のイベントはぱっと思いついただけ挙げると、同様のものに映画館、美術館、舞台、謎解き、東京ディズニーランドがあります。

これらがライブの競合相手です。

「他のコンテンツを楽しむ代わりにライブへ来てもらうためには」「来てもらった後に他のコンテンツより楽しんでもらうためには」も考える必要があります。君のライブはミッキーマウスに勝てるか。

ライブハウスへ行くのがしんどい問題

ライブイベントは大体ライブハウスで行われます。
ライブハウスは場内で大きい音を鳴らすという場所の都合上、街の中心部からは少し離れている雑居ビルにある場合が多いです。そもそも、最寄り駅までのアクセスにお金や時間がかかる場合も多いです。
ライブへ行く予定がなかったら行ったことのない場所だった、なんてことはライブを見に行く友人たちとよくする話ですね。

つまり来てもらう人には、何があるのか分からない馴染みのない場所まで来てもらって、ライブが終わった後は家まで帰ってもらう必要があるのです。
これは慣れてしまっていると忘れがちですが、結構な労力になります。
更にライブが終わるのは21~22時と考えるとお腹も空くので疲労感も相当ですね。馴染みのない場所だと美味しいご飯が食べられる場所も分からないし、適当なチェーン店で済ますなんてこともままあります。

つまり、ライブ前後の時間もストレスになり得るのです。

ライブのスケジュールが分からない問題

ライブは決まった時間に行われます。
その中で自分たちの出演順であるとか演奏時間、企画するのであれば各出演者の予定も決める必要があります。スケジュールを決めるのは大事です。

しかし、これらのスケジュールが出演者以外に共有されていないというイベントというのが意外に多い。これは「メニューは分かるけど、出る順番が分からないコース料理を食べてくれ」と言っているようなものです。

イベントの企画側としては、「イベントを最初から最後まで楽しんで欲しい」「目当て以外の出演者も見てほしい」と考えると思うのですが、企画側のエゴになっていないか今一度考える必要があると思います。人によってメインディッシュは異なるからです。
「その日のライブ予定が全て出ているロックフェス」が全盛とか言って数年経ってますからね。

ライブハウスにいるのがしんどい問題

ライブハウスは普段日常では聞かないような大きい音が鳴る場所です。
人間は、同じ良い音楽であれば大きい音の方がより良い曲と思うようになっています。その前提とは関係なく、大きい音を鳴らすのが好きな人達もいます。

しかし、大きい音を聞くというのは思った以上に疲れが溜まる行為です。それが長時間続くと、いわゆる「耳がキーン」とする状態になり、普段より音が聞き取りづらくなります。
「これもライブの楽しみ」なんて言うドマゾな人がまれにいますが、音が聞き取りづらくなることは案外ストレスになりますので、ライブ用の耳栓を着用することをオススメします。

また、ライブハウスというのは立ち見が一般的です。場所によっては椅子もありますがごくわずかのため、イベント中はずっと立ちっぱなしです。これが2時間、3時間と続くと大体足腰がツラい目に遭います。

ライブが楽しくない問題

ライブの出演者はライブがしたくてライブに出演しています。ライブをする目的は人によって大きく異なりますが、これは間違いないです。

ですが、「見てくれている人がいる」という視点が抜けている人がいます。ライブハウスが出演者を決めるブッキングイベントなんかは特に悲惨で、今まで見た中で一番キツかったのは10年前に見たBLANKEY JET CITYを水で100倍に薄めただけのような曲と演奏をやっているバンドでした。曲は良くないし演奏はイマイチ、自分たちのやりたいことだけをやっていて、それが薄っぺらく、見ている側がツラくなる酷いものでした。

「楽しいライブ」と言っても人によって様々で、音楽の好みも様々なのですが、要は「自分のライブを見た人たちにどのような印象を与えて、そのために何をすべきか」という視点がそのバンドにはごっそり抜け落ちていたのです。これは「良いのは分かるけど好みではないなぁ」という not for me 以前の状態です。

ちなみに、この傾向は90年代後半から2000年代前半のロックバンドか椎名林檎が好きな人に多いと思っています。僕は自分のノドにナイフを突き立てながらこの一文を書いています。

問題点まとめ

ライブをやる際に考えるべき問題を挙げました。

・ライブの競合相手はライブに限らないイベント全般である
・ライブハウスへの行き帰りは大変である
・イベントのタイムスケジュールが分からない場合がある
・ライブハウスに長時間いるのはしんどい
・独りよがりなライブをしていないか

問題は分かったのですが「じゃあどうすれば良いか」は毎日悩んでいる所なので、上手く行った方法があれば教えてください。

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