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FinTech時代に改めて知っておきたいマネー・銀行・資本主義の歴史と変遷(第2部)

第1部では、マネーの歴史からみるマネーの意味、銀行の役割などを掘り下げました。マネーの本質を掴んだ上で、この2部を読んで頂く事をオススメします。

今回の2部では、この金融経済と実体経済を接続する資本主義の歴史と変遷についてまとめながら、新しい資本主義のあり方について考察を深めていきたいと考えています。

あらかじめ書いておきますが、今回も大作です。そして、もはや趣味です。お付き合いいただければ幸いです。

再度になりますが、今起こっているFinTechも、AIも、ドローンも、自動運転も、シェアリングエコノミーも、ブロックチェーンも、中国も、アフリカも、全てのスタートアップとイノベーションと言われるものは、マネーを価値のベースとする金融経済と、我々が日々の生活をしている実体経済、そしてそれらの間を接続する資本主義によって成立しています。

これらの歴史的変遷を眺めてみる事で、大きな変化の方向性が見えてきます。今を断片から捉えるのではなく、大きな流れの中で最新のトレンドを見る事で、全く異なる視点が見えてきます。

この全3回の連載では、そのための切り口や視点、ものの見方、捉え方をいくつか提示できればと考えております。

マルクスも、フリードマンも、ピケティも、確かにめちゃめちゃ面白いんですが、今回は僕が独断と偏見で、資本主義の終焉と唱える水野和夫さんと新下流経済の勃興とトランプの台頭を予言したマレーついて、書いておきたいと思います。

この2人の主張は、どちらも違う角度で現代資本主義の崩壊を予言しているようにみえます。これらの主張は、非常に面白い示唆を含んでいます。

そして、次回の第3回で、ポスト資本主義について考えていきたいと思います。


資本主義の生い立ちを知ると限界も見えてくる

現代の経済活動の状況を知る上で非常に重要なのが、資本主義の始まりと、その後の経済体制の変遷を理解することです。
産業革命を起点に、経済体制の変遷を見ていきましょう。


今回のコンテンツは、下記の通り

産業革命とは

資本主義の成立と独占資本の発達

社会主義の成立と第2次産業革命

資本主義、最初の失敗

「資本主義」と「社会主義」と「共産主義」の違い

資本主義が今直面している3つの限界

XXX率の低下と資本主義の終焉

XXXがなくなる日

暴走する資本主義「電子・金融空間」

経済格差はXXXの格差

資本主義の終わりの始まり


それでは、はじめていきたいと思います。

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