3社目の「事業開発」への挑戦
このエントリはiCARE Advent Calendar 2023の投稿です。
2023年を振り返ると、iCARE下半期(2月〜)からの全社の大きな戦略変更とともに個人的にはCEO室への異動(8月〜)がありました。
5月から兼務で異動したので実質的には半年ほど経過したところです。
CEO室は会社の業務におけるいわゆる「重要度と緊急度のマトリクス」(正式にはEisenhower Matrix/アイゼンハワー・マトリクス※)の中で、右上の「重要だが緊急でない」業務を、領域ごとの各スペシャリストが手掛けている部署になります。
より具体的に僕は直近で何をしているかというと、世間的な職種で言うと「事業開発」の仕事です。
iCAREでいうと、自社プロダクト・サービスのCarely(ケアリィ)がカバーししきれていない「健康増進」、「働きやすさ」の領域や、「働きがい」、「生きがい」といった新規領域をどのように事業として形作っていくかという仕事です。
詳しくは対外的に言及できない段階なので、少し話を変えて、iCAREの中での事業開発という仕事と異動前のマーケティングという仕事の違いや共通点を紹介してみようと思います。
というのも、このテーマで書いた下記記事は、これまでの僕の47本のNote記事の中で最もアクセスが多く、世間的にもニーズがあることがわかったからです。(マーケターとして、noteでSEOも考慮して記事を作成したらどうなるかを実験。結果として「マーケティング 事業開発」での検索結果が長らく1位。その後現在は企業ドメインに攻められ3位。)
マーケティング業務に対する事業開発の仕事の醍醐味
認知やリードを拡大するというカスタマージャーニー上の一部だけでなく、文字通り会社に収益をもたらす新たな事業全体を創造する醍醐味
パーパス実現に向け、自社では現状実現できてない領域での他社とのパートナーシップ、そのための交渉という業務の面白さ
部署という枠を飛び越えてプロジェクトベースで業務を柔軟に進められる
事業開発の仕事の困難なところ
会社として大きなリソースをいきなり割けないため、当面孤独な己との戦いとなる
ルーチン化された業務ではないため、時には挫けつつ一進一退を繰り返しながら業務を進めることになる
HubspotやGoogle Analyticsなど過去のログデータ等を有効活用して成功パターンを見出すのが困難
共通しているところ
マクロ環境、競合、顧客課題、自社のリソースとケイパビリティ、それらの時間軸変化といった内外環境の構造把握が非常に重要
自社の強みを見据えてをいかに勝ちパターンを作っていくかが問われる
具体的なアクションプランに落とし込み、様々な人と協力して業務を前に進める
こんな認識をもちながら、日々業務を行っています。
若い方でマーケティング、セールスなどから事業開発という職種に移り、新たなスキルと経験を獲得していくのも一つの選択肢だと思います。
かくいう僕も、iCAREに転職する以前のキャリアで、マーケティング(BtoB、BtoC)だけでなく、コンサルティング、事業開発という職種に携わってきており、今回実は3社目の事業開発の仕事になります。
スキルアップやキャリア形成のあり方も個人の価値観に応じて様々だと思いますが、まだまだ以下のような根強い呪いがあるように思います。
ずっと同じ職種で専門性を深めるべきだ
好きなことを仕事にすべきだ
最低3年は転職すべきではない
仕事に何を求めるのかしだいで考え方も変わりますが、仕事を通した幸せを求めるのであれば、文献オタクとしても知られるサイエンスライター鈴木祐さんの著書「科学的適職」の中で示されている仕事の幸福度を決める以下の
7つの徳目が参考になるかもしれません。
自由:不自由な職場はタバコよりも体に悪い
達成:人間のモチベーションがもっとも高まるのは、少しでも仕事が前に進んでいるとき
焦点:目標を達成して得られる「利益」に焦点を当てて働くタイプか、自分の義務を果たすのが最終的なゴールでできるだけ安全な場所に身を置こうとするタイプかを見極める
明確:ビジョン、評価軸はハッキリしているか?賃金が不公平な企業に勤めると早死にする
多様:日常の仕事でどれぐらいの変化を感じられるか
仲間:友人が3人いれば仕事のモチベーションは700%上がる
貢献:その仕事がどれぐらい他人の生活に影響を与えられるか
これらは仕事の満足度について調べた259のメタ分析※などを通して抽出されたものです。
科学も確からしい仮説なので、これを人に押し付けるつもりもないですが、何かの参考になれば幸いです。
最後に。
さらに大きな視点で幸福を追い求めていくと、キャッシュフロー・クアドラント※の考え方に基づき、企業に所属して働く労働者という立場だけでなく、副業などを通して、自営業者、ビジネスオーナー、投資家などの立場にシフトしていくことも選択肢の一つだと思います。
ただし、人々がどのような立場になったとしても変わらず求めることがあります。
それは働くこと、生きることを通して、「健康」を害したくないということだと思います。(この場合の「健康」とはフィジカルな健康だけでなく「幸せ」に近いニュアンス)
iCARE、そしてその事業開発ではこれを実現しようとしているわけです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも気づきがあったら「スキ」や「フォロー」をください!僕もそら丸(うちの猫)も跳んで喜びます!
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