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プロジェクトで立ち回るためのセルフマネジメント Lv.0

プロジェクト内で私たちが行うべきマネジメントとは、具体的にどんなことをする必要があるのでしょう。

この時点で、何かしら1つでも答えが出せない人は、100%この後に出てくる"セルフマネジメント Lv.0"となります。

『プロジェクト』にはマネジメント上、最も重要な3大要素と言うものがあります。この3つの要素は決してバランスを崩すことなく、最も最優先で達成しなくてはならない目標となるべきものです。まずはこの3要素がわかりますでしょうか。

これが判らない人は、システムエンジニアそのものとしても非常に未熟と言わざるを得ません。なぜなら先にも既述したようにこの3要素を満たすことで1つの『プロジェクト』が成り立つからです。逆を言えば、この3つの内1つでも要素を欠いてしまうと、プロジェクト自体が破綻してしまいます。

そんな重大な要素を知らずに今まで仕事をしてきたのだとしたら、それは野球のルールを知らずに野球選手をやっていると言うのと同じになってしまいます。それは常に、ルールから外れた行動を起こしてしまうことによってチームの勝利、あるいはチーム自体に危害を加えかねない危険な状態で仕事を続けている状況であると言えるでしょう。もし知らずに仕事をしているとしたら、これらと同じ立ち位置にいるのだと再認識してください。

プロジェクトにおいて重要な3要素とは

 Q 品質(= 顧客満足度)
 C 予算(= コスト)
 D 納期(= 計画実現性)

です。これ以上に優先していい要素はありません。PMBOKをはじめとするプロジェクトマネジメント方法論においては、この3つのマネジメントを中心にそれらをフォローする7つの要素を"知識エリア"と呼んで管理対象としています。

図1

私たちのセルフマネジメントはこの3要素のバランスを欠くことなく、且つそれぞれの要求を最大限満たす努力を行う過程上に存在します(どれか1つ、あるいは2つの要求を満たしても、何か1つでも欠けてしまった時点で『プロジェクト』は失敗です)。

元来、マネジメントは主にビジネス上における様々な資源や資産・リスクなどを管理し、経営上の効果を最適化しようとする手法のことを指します。

つまり、1つの組織の中で組織に所属するすべての資源(リソース)をどのように有効的に活用し、管理し、求められた結果を出すか?がマネジメントにおいて重要となるのです。

では、セルフマネジメントでは自分自身に与えられた資源(リソース)とは何なのでしょう。管理すべき情報とはどんなものなのでしょう。求められている結果とは何になるのでしょうか。これを自分なりに試行錯誤することが、セルフマネジメントの最初の第一歩です。

このスキルは他人から教えられて、その通りにするだけでは決して身に付きません。

当然、他人のマネジメント手法を模倣するのは良いことです。しかしただの物真似では必ずいつか歪みが生じますし、100%模倣することはそもそも不可能です。

なによりも自分の脳を使うことが重要なのです。
首から上についているものが飾りで無いのであれば、まずは自分で自分流の

 「プロジェクトを成功させるためには?」
 「成功させるために、自分ができることはどこからどこまで?」

と言う観点ですべきことを考えてみましょう。
やるかやらないかは別です。それぞれに役割分担があるので、できる=やるではありません。しかし、できることとできないことをしっかりを区別することは、自身を客観視するうえで重要なことなのです。

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