見出し画像

【問題解決管理】終結までの問題の追跡

最後に、関連するすべての変更依頼を含め、問題のステータスを終結まで追跡しましょう。工程完了時、納品時、もちろんカットーバー時もそうですが、問題や課題の残件がゼロの状態(申し送り事項は除く)になっていないと、不良品を世に送り出してしまいかねません。

ですが、ただの不良や欠陥ではなく、プロジェクト進行を阻害してしまうほどの『問題』であった場合は、なんとなく自然消滅させるのではなく、きっちりと終結前に、正式な受け入れが許可されるような手続きになっていないと、こっそり中途半端な対応でリリースしてしまうことになるかも知れません。

図1

変更管理委員会からの通知を以って、変更依頼の終結と同時に、当該問題も解決されたと判断し、ステータスを『終結』とします。これによって、この識別された問題に対する以降の改修・変更は禁止することになります。同じ箇所で別の問題が起きた場合には、また新たに「問題」を発見したものとして、1から手続きしていきます。

このとき、もしも他社やお客さまにまで影響範囲が派生している場合は、〔問題解決報告書〕などを作成しておくと良いでしょう。問題解決管理責任者(≒マネージャー)に提出すると、問題解決管理責任者はお客さまへの報告等が非常に楽になります。

場合によっては、顛末書等を提出しなければならないこともありますので、担当者にとっては、いずれマネージャーになった時のための練習にもなります。

こうして、〔報告書〕を元に、問題解決管理責任者は問題解決状況および変更管理内容の状況を確認したうえで、「解決された」ことを承認します。


この手続きの流れによって、「問題」そのものを管理する上で、解決済、未解決のステータス管理ができ、残件の章かが進んでいるのか、いないのかなどを正確に把握できるようになります。

また、「管理」と言っている以上、スケジュール管理/進捗管理とも連動している必要があり、そちらとの連携も非常にスムーズに運ぶことになるでしょう。

いただいたサポートは、全額本noteへの執筆…記載活動、およびそのための情報収集活動に使わせていただきます。