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海水水槽を立ち上げます

3年ほど前まで東京に12~3年住んでいました。

その頃、それなりにアクアリストとして本格的に没頭していたのですが、今の住まいに引っ越してからは、趣味程度にほんの少し水草育てているだけ…みたいな状態になっていました。

ちなみに、東京にいたころは、MAXで

 120 × 60 × 45cm
 90 × 60 × 60cm
 90 × 30 × 45cm

をはじめ、60cm水槽を3つ、30cm水槽を2つ運用していました。うち、最初の2つが海水水槽でした。長瀞まで流木や岩を取りに行ったり、色々無茶なことしてたなー…と今更ながら思います。車も持っていませんでしたし(画像残ってたかな…)。

画像1

画像2

うん、海水水槽の画像が残ってませんね…残念。

淡水水槽はある意味楽なんです。基本的なことさえ押さえておけば、比較的丈夫な種の生体も多いし、水草も光と二酸化炭素さえ切らさなければ大抵大丈夫です。

でも、海水は見様見真似で始めた当初は大変でした。

「魚だけ」「サンゴだけ」と割り切ってしまえば、それほどでもないのですが、混成させようとすると一気に難易度が跳ね上がります。また海水…と言うのが曲者で、ろ過や酸素供給、栄養素のバランスなど、いやーもうメンドクサイメンドクサイ。

まず、「水の総量を増やして、水質をより安定させる」というので、オーバーフロー水槽が推奨されているっぽい雑誌を見て、「新しく買うわけにも…」ということで、自作するところから超絶大変でした。

色々試行錯誤し、実際に海水水槽が立ち上がったのは、「立ち上げる」と言い出してから1年近く経過していましたね。当時、仕事も相当ハードで夜な夜なDIY的なことをこそこそやっていましたし。


まぁ、そんなこんながあって、人並み程度にリーフタンクを運用するスキルは身につけましたが、やはり引っ越しの影響でほとんどの生体が☆になってしまい、かつ分譲とは言え、マンションに何百リットルもの重量を持つ水槽を置くのに抵抗を感じ、今まで控えていました。

今回、立ち上げるのは標準的な60cm水槽(60×30×36cm)です。

我が家にある、唯一のオーバーフロー水槽です。リフジウム(海藻中心で、微生物(プランクトン)などを育成する)のために使っていました。

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まず、水槽と、これまで適当に使っていたライブロック(サンゴの化石化した岩に微生物が住み着いたもの)、濾材を土曜日に塩素漬けにして漂白ました。ライブロックは、これによってデスロック(返事が無い。ただの岩のようだ)にしました。

デスロックが、また微生物の住むライブロックになるには、使い始めて半年~1年はかかりますね…いずれ使う時にはまた頑張ってもらいましょう。今回は使いません(他にも大量にデスロックがあるので)。

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粗めの敷き砂も同じように塩素漬けにして漂白し、天日干しにしました。今回はこの敷き砂は使いません。もっと細かい砂っぽいものにします。


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そうこうしているうちに、最低限の材料の補充です。楽天経由で安心のCharmさんから購入しました。

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この辺は水質安定剤ですね。バクテリアなので、う〇こみたいな匂いがします。

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デスロックをライブロックにするためには超重要。石灰藻という、紫色の藻を岩にびっしり繁茂してもらうためのものです。見た目も奇麗ですが、なによりコケとかつかなくなるので、マストアイテムですね。

塩素で漂白すると、ゴミとか分解されて奇麗になるのはいいんですけど、せっかくの石灰藻まで死滅するのが残念です。

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砂ですね。6kg。
C.P.Farmさんのアラゴナイトサンド。奇麗な砂浜みたいに真っ白ではないんですけど、サンゴの化石が砕かれたもので、カルシウム溶存率が安定するんです(水質を安定させるときに大事)。

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はい、当たり前ですけど、海水水槽なので、人口塩。なかでも、このRed SeaのCORAL PRO SALTは、サンゴのために配合されたミネラルバランスもよく、プロ御用達なんだそうです(又聞き)。えぇ、私は最初の頃にそうススメられたから購入して、以来ずっとこれを使ってる…それだけです。まぁ、使い心地はいいですよ。水にも溶けやすいし。

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そして、ライブロック。デスロックのみの水槽では、デスロックも元通りになりません。着火剤…と言うか、石灰藻が繁殖する元ネタがいるので、小さいライブロックを1つだけ購入しました。中身はー…

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こんな感じ。逆光なので、イマイチ色がわかりにくいと思いますが、デスロックのように「白」ではないことがわかりますね。この表面についているのが、石灰藻です。微妙に海藻もついているみたいですが、まぁいいでしょう。サンゴの化石は、中が隙間だらけで、微生物もたくさん住んでいます(中にはいてほしくない生物もいたりしますが)。そういうものたちが繁殖してくれることで、自然の海水と同じような環境になってくれます。



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では、水槽を設置していきましょう。

置く場所が無かったので、ダイニングのテーブルから見える位置にしました。まぁテーブルからは後ろ姿になってしまいますが。

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下段にあるのが濾過槽です。水槽代の右隣にあるのが水槽用クーラーです。海はその水量によって、深く潜れば年中同じような温度で一定しています。魚もサンゴもそういう環境でいきているので、年中同じ温度でなくてはなりません。

しかも!

淡水で生きる植物や魚たちよりも低い温度でなくてはならないんです。その温度は平均24℃。淡水なら、同じ温度が推奨されていても、30度くらいまでなら大丈夫です。よほど体調が弱っていない限り、生き永らえます。でも、海水は無理。いける時もあるけど、貝とかサンゴ、イソギンチャクなんかが死ぬと、一気に水質汚染が始まり、水槽全体が死滅します。

なので、温度を一定に保つために、このクーラーに水を通して、冷やしてから、水槽に戻します。まぁ、夏専用ですけど。ヒーターもつなげているので、24℃を下回ると、自動的に暖めが始まります。

で。

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砂を敷きました。超濁ってますね。砂、1回しか洗いませんでしたしね。一応濁り除去のために、複数回洗うように書かれていたんですけど、すでに染み出したカルシウムとかミネラルが勿体ないので、そのまま使います。

どーせ、放っておけば数日で濁りは消えるので。

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デスロックを配置し…。

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その間に、ライブロックはバケツの中でキュアリング(死んでしまっている微生物や、水槽に入れたくない生体などを洗い出し、除去する)。

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そして、人口塩で作った海水を満たす。

水槽の向こう側が見えないくらい濁ってますね。一応、水槽を満たさないと、水が回せないので満たしましたが、これから数日かけて濾過槽と水槽の間を水が行き来することで、徐々にこの濁りも除去されていきます。

まだ、何も整っていない水槽ではあるのですが、今後の予定は

・水中ポンプを購入(東京の葉周波数の関係で使えなかった…)
・プロテインスキマーを設置
・環境促進のために海藻購入
・2~3週間で苔が出てくるはず
・苔の養分が完全に抜けて、苔が死滅するまで放置
 (苔取り生体入れるかも)
・低栄養塩の環境になったら生体導入

なので、おそらく1~2カ月先になると思います。

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