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プロジェクト活動の品質上限(キャップ)を決めるコミュニケーションスキル

ソフトウェア開発業界において、そのソフトウェア…要するに「プロダクト(製品)」が、お客さまが求められたニーズに従って、100%の品質であることを証明するためには、4段階の品質それぞれについて保証できなければなりません。

それが、ISO/IEC 9126や、ISO/IEC 25010の示す『ソフトウェア品質』の基本にして究極のあり方です。

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それぞれの品質は、切っても切れない関係にあります。

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「プロセス品質」が担保されていない進め方で、「内部品質」が要求通りであることを保証されるわけがなく、「内部品質」が保証されていない状態の製品の「外部品質」なんて怖くて信用できるはずもなく、また「外部品質」さえまともに保証できないのに、ユーザーが「利用時の品質」に満足できるようなプロダクトになっているはずがない

という考え方で構成されています。重要なのは、お互いに「相関関係」よりも結びつきの強い『因果関係』の状態で、それぞれの品質は

 切っても切れない関係

にあるということです。下位の品質が上位の品質に影響を与え、上位の品質は下位の品質に依存して構成されているのだと言う考え方を持たなければなりません。

プロセス品質とは、適切なソフトウェアアーキテクチャと最適なプロジェクトマネジメント

たとえば、プロセス品質と内部品質の関係性に焦点をあててみましょう。

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これがどの様なことを意味するのかと言うと、つまり「下位の品質を70%程度にとどめてしまって妥協すると、その影響を受けて、上位の品質は70%以上の品質にすることが困難になる」と言うことです。

具体的な事例を1つ挙げてみましょう。

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