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ミスがなくなるだけで、人間関係も仕事も劇的に変わる
どんなに用心深い人でも、私たちは常に「ミスと隣り合わせ」で生きています。ミスをしない人間…なんてものは存在しません。誰でもミスはするのです。
予定していた電車に乗れなかった
書類を書き間違えた
道に迷った
転んだ
ものを壊した
相手を怒らせた
チェックが足りなかった
連絡の行き違いがあった
言いすぎた
勘違いをした
ケガを負った
…すぐに直せる小さなものから、取り返しがつかないようなものまで、ミスの種類は様々です。ですが、ミスは、一度起こすと同じミスを再発させないことが可能です。新人や若手社員と呼ばれる方々には、是非ともこの「ミス」をしにくくなる体質づくりに注力してもらえれば、比較的早い段階で評価も上がりやすくなっているのではないでしょうか。
また、「スキルや経験が足りなくて毎回のように失敗する」というミスもあれば、「いつもならうまくいくことなのに、今回は失敗した」ということ、「気が散ってうまくいかなかった」なんていうこともあります。「急いでいたために、普段はしないミスをしてしまった」なども、ミスが起こりゃすいパターンといえそうです。
もしかしたら、
「同じことを同じようにやっても、
ミスにつながるときもあればうまくいくときもある」
というランダム性に振り回されることさえあります。このようにいうと、「なんだ、うまくいくかいかないかは、まるで賽の目のようなものか。それならある程度のミスは仕方ない、ツイていなかったと思って諦めるしかないか」と思いたくなるかもしれません。
でもそう諦めてしまうのは早すぎます。
あなたの身近な人を思い返してみてください。あなたの周りに、「全然ミスのない人」「群を抜いてミスが少ない人」はいませんか?
臨機応変に何でもこなせる人
采配が難しいこともあるはずなのに、いつでも平然としている人
単調な作業の連続でも、驚くほど正確に、しかも速く仕上げてくる人
そういう人は確かに存在しているものです。そういう人と、ちょっとしたミスをしてしまう人との差は一体、何でしょうか。
それは、ミス回避の術を知っていて、活用しているかいないかにあります。
ミスの少ない人は、普段の生活から「ミスをしない習慣」…というより、「ミスから学び、再発させない習慣」が身についています。あるいは「ミスすることを前提」としているために、進めている途中にミスをしてしまっても、結果的にはミスがなかったかのように見せることができるのです。
一方で、ちょこちょことミスをしてしまう人は、間違いなく「ミスをしやすい習慣」、あるいは「ミスから何も学ばない習慣」になっています。
ミスをしない習慣を身につけると、身の回りのミスが驚くほど減っていきます。ミスや失敗をするかしないかは、ギャンブルや運とはまったく別の話です。
「ミスをしない」はセルフブランディングに役立つ
誰でも、ミスは「するよりはしないほうがいい」と思っていることでしょう。しかし、実はミスは「しないほうがいい」という程度の軽いものではありません。「ミスを絶対にしない」ということは、それだけで信頼感が高まり、あなた自身の「強み」になるのです。
たとえば、車の運転を任せるとしたら、
「目立った特徴は無いが、常に安全運転でミスは絶対にしない」
「すごいアクロバティックな演出ができるけどミスは多い」
あなたはどちらの人に任せたいと思いますか?
このように、素晴らしいスキルや能力が身についていなくても、たった1つ「ミスをしない」というだけで、ものすごい信頼感が生まれるのです。
先ほど、身近な「ミスをしない人」を思い返してもらいましたが、そういう人たちに対して、あなたはどんなイメージを持っていますか?
「仕事が速い」
「切れ者」
「頭がいい」
「要領がいい」
「信頼できる」
…いろいろあると思いますが、そのイメージはいずれも、総括して「仕事ができる」と言い換えられるものだと思います。反対に、人と比べてミスの多い人には、どのようなイメージを持っていますか?
「頼りない」
「うっかり者」
「管理能力がない」
「心配」
「任せられない」
…ミスのない人と並べば、それだけで一段も二段も低く見られかねません。ミスは、そのものによる物理的な損失やダメージもありますが、それ以上に「あなた=ミスをする人」というイメージが、何よりも恐ろしいのです。「あの人に任せておけば安心」というイメージが一度できれば、何かミスをしたときにでも、「あのしっかり者の〇〇さんがミスをするなんて、何かあったのだろうか?」と、親身になってもらえたりします。謝罪も受け入れられやすく、挽回するチャンスも多いでしょう。
「あの人はミスの多い人」というイメージを持たれると、「また〇〇はミスしてる。どうにかならないのか!」などと、とたんに心証が悪くなります。一度つけられると長くは払拭できないレッテル…恐ろしいことだと思いませんか。
また、ミスをしてしまった時にかかってしまう「停滞」「手戻り」の時間と、安全運転だけどミスを一切しないでゴールする時間…どちらの方がよりスピーディになるでしょうか。
こうして考えると、どんなに単純な仕事であっても、「ミスをしない」と言う評価は、ものすごいメリット生むと思いませんか?
仕事の質とスピードを上げる究極のコツ
では、ミスの多い/少ないは、生まれつきでしょうか?
いいえ、違います。
お箸をはじめて使う子どもをイメージしてみてください。その子の箸づかいはどうでしょうか。下手ですよね。生まれつき、箸づかいが上手い人と言うのは存在しません。自分の子どもなら、使えるようになるまで根気強く教えられます。
しかし、もし他所の子どもだったら、スプーンを渡して、
「それで食べなさい」
と言いたくなるくらい、ぼろぼろこぼして食べ進められないと思います。もし、たまたま「そんな子どもは周囲にいないし想像もできない」ということであれば、利き手とは違う側の手で、箸を使ってみてください。大好きな食事もうまく食べることができない人が多いでしょう。
でも、何日か練習してコツがわかれば、ご飯粒もつまめるようになります。いずれは左手でなくても、ほとんどミスなくお箸を使いこなせるようになるのです。
どんな失敗の回避でも、原則は同じです。
それは仕事でのミスも同じことが言えます。失敗を回避するためには、いくつかのちょっとしたコツがあります。そのコツさえつかめば、自然とミスをしなくなります。
最初は面倒でも、そのことを心に留めておいてください。するとそのうち、そのコツ探しが習慣となって、失敗がごく当たり前に回避されていきます。コツを見つけることを面倒と思うまでもなく、当たり前にミスを回避できるようになるのです。
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