行動を阻害する思考の癖
・いつも締め切りギリギリで仕事をしてしまう
・やるべきことを先延ばしにしてしまう
・悩んでばかりで行動できない
という人がいます。一方で、どんなことでもすぐに行動に移してどんどん結果を出している人もいます。
やろうと思ったらすぐに行動に移す。
大げさではなく、わずかな時間で決断し行動しているのです。
これは一体何が違うのでしょうか。
すぐに行動できない人の原因は、
「行動を阻害する思考の癖」
を持っていることです。やりたいことややらなければいけないことがわかっていても、いざ行動しようとするとき、行動にストップをかけてしまいます。
思考の癖と言っても、実際に阻害しようと『考え』ているわけではありません。実際には、頭の中で「行動しなければならない」と分かっていても、心の中で
「やりたくない」
「やる自信がない」
「でも」
「だって」
「難しい」
「やったことない」
等の不安や好き嫌いと言った感情がぶつかった時に、それ以上考えたくなくなる思考のことを「行動を阻害する思考の癖」と言います。突き詰めれば、判断や行動に"言い訳"を使って正当化する癖ですが、これは無意識に子供の頃から養われている可能性が高く、自身を客観視できないとなかなか自覚できるものではありません。
行動できる人になるためには、その行動にストップをかけてしまう「思考の癖」を取り除く必要があります。
もちろんですがそう簡単に、ましてや一朝一夕にはいきません。
たとえばネガティブな思考の人に「ポジティブに考えろ」と言ってもそうそう簡単に切り替わったりしませんよね。思考の癖は、性癖同様なかなか変われません。
行動できないことに悩んでいる人のほとんどが、この悪癖に気がついていません。ダメな自分を変えたいと思っていても、その思考が習慣になっていて、しかもその習慣はタバコやアルコールと同じでなかなかやめることが難しいため、意識の力ではそう簡単に癖を直すことはできません。
ですから、まずは、自分の思考の癖を認識することが大切です。
「何かやりたいことが見つかった時、なぜいつも自分はやらないのか?」
「やるべきことがあるのに、どうして自分は先延ばしにするのか?」
などを一度しっかり明文化してハッキリと自覚しましょう。
自覚は、変革のスタートラインです。
解決…ソリューションの第一歩は希望や理想を聞くことではなく、
「現状(As-Is)を正しく把握すること」
です。次に希望する理想(To-Be)を整理して、そのAs-IsとTo-Beのギャップ(差分)を測定・評価するからこそ、具体的に必要十分な改善策が立てられるのです。
算数と同じですね。
答えを"5"にするために、なんの数字から引いたら"5"になるか、引く元の値がわからなければ、いくつ引けばいいかもわかるわけがありません。
そもそも『できる人』と『できない人』の違いというのは、原点に立ち返れば結局理由は1つしかありません。
物事を「できない(やらない)理由」から考えるのか。
それとも「できる(やれる)ためにはどうすればいいか」から考えるのか。
それだけです。
最初に考えるとき「どちらから考え始めるか?」だけです。
前者は、「やらなくていい」「やりたくない」「できない」「できる自信がない」理由から探します。だから、無駄に時間を使いますし、仮にその理由が認められて、あるいは呆れられて、やらなくていいとなった場合、結局その人は「できない人」のままで、間違っても「できる人」になることはありません。
もしも、その理由が認められず無理にでもやらなければならなくなったとしても、そもそも「できるようになるためにはどうすればいいか?」と言う発想に行きつかない以上、できるために必要な条件を満たせず、失敗する確率は非常に高まります。
結果、「できない人」のまま終わってしまうのです。
後者は「できる/できない」で悩みませんし、そもそもそんな発想を持ちません。
考えることは
「できるためには何が不足していて、
"いつまでに"・"なにを"・"どうやって"充足させればいいか?」
しか考えません。
それが実現可能かどうかでしか判断しないのです。
だからできる算段が立てばやりますし、やりさえすれば大抵できます。多少の失敗は、是正し、再発防止すれば、次からより完璧に近い状態でできるようになるでしょう。
後ろ向きなところからは何も始まらないんですよね。
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