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【ソフトウェア開発】第三者検証という品質保証方法は存在しない

大中小、企業規模に関わらず、IT業界の中で「第三者検証」と言う言葉をよく耳にするのですが、いったいどこから出てきた言葉なのでしょう。

特に、不良/欠陥が発生した時などに、その再発防止策として

 「第三者検証を行います」

という言葉が出てくることがあるのですが、私は、この発言がユーザーに対して酷く失礼な報告であると同時に、「この人、本当にわかって言ってるのかな?」ととても心配になって仕方がありません。

と言うのも、そもそも「第三者検証」によって不良や欠陥が防げるものであったとして、それが無かったために発生した…と言うのであれば、なぜ問題を起こさなくていいように、迷惑をかけなくてもいいように、初めからタスクに組み込んでおかなかったのでしょう?

たったそれだけのことで問題発生を防げるのであれば、あえてそれをしようとしなかった当初のスケジュールやWBSは、相手にとって不誠実であったと言うことにならないでしょうか。

なんかこう…言葉だけが独り歩きしていて、本質的な部分を全く見ようとしていない人が多いのではないかと思うんです。

第三者検証とは

第三者検証とは、その名の通り、「開発にかかわっていない第三者がテスト対象のソフトウェアもしくはシステムの品質の検証や評価(アセスメント)を行うこと」を指します。

この活動に期待されていることは、「客観性」です。

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