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遠い海の向こうから来た人と一緒に働くということ

箱根登山鉄道の終着駅 “強羅”
私は今そこで、働いている。

そこはホステルでゲストのほとんどが海外から来てくれてる。

ゲストもインターナショナルなら
スタッフもインターナショナルで、
日本人スタッフも全員が海外で1年以上暮らしたことがあり
ほとんどのスタッフが英語を話せる。

そこに2ヶ月ほど前にドイツからワーホリで来た
19歳の女の子がジョインしてくれた。

噂では、日本語が話せないらしい。

英語アレルギーの私は絶対仲良くなれないと思った。
カルチャーも違う上に共通の言語なかったら共同生活なんて出来ないって。

でも、彼女が来たとき、わたし達は驚いた。
「え、結構日本語話せるやん」
一安心。(笑)

初めて来た日が、令和になるその記念すべき日で
わたし達はバーで令和パーティーを開催してた。
彼女はそこまで入ってくる感じじゃなかったけど、楽しそうに笑っていた。

そこから私と彼女は同じセクションになり、
結構一緒に働く時間も多かった。

一緒に働き、一緒に生活し、仲良くなった。

一緒にたこ焼き作ったり

ドライブしたり、

海に行ったり、

たくさん遊んで、働いた。


でも、やっぱり生まれ育った環境が違うと
常識が常識じゃなかったりすることもある。
だから衝突したこともあった。

私たちは彼女にもっと真面目にやれと言う。
彼女はそれを日本らしく堅苦しい悪しき風習だと言う。

そこから生まれた迷言?が
「シゴトシテクダサイ」

彼女がBarで働き始めたとき、
中々に結構サボりやがるので
冗談めかして、本気で言ってた
「シゴトシテクダサイ」

でも、それから、彼女もちゃんと仕事するようになって
よく私の方が「シゴトシテクダサイ」って
耳元で結構なボリュームで言われたりしてた
(ビックリするからやめろ)

中々ボスとの意思疎通がうまく行かなかったりして
気持ち良く仕事出来ない時期もあったけど、
うちらはうちらなりにみんな
ホテルで働いてるというプロフェッショナルな気持ちで、楽しく精一杯働けていたと思う。

最初は日本の会社で働くということで、
空気は読まなきゃいけないし、
よくわかんない決まりとかたくさんあるしで
たくさん納得いかないこともあったと思うけど、
彼女は彼女なりにその社会の中での立ち回りが
前よりも上手くなったと思うし、
私たちも彼女の明るいとことか優しいとことか自由なとことかを素直に受け入れられるようになったと思う。

私にとっては初めて長期的に海外のスタッフと一緒に働く機会で、
彼女から学んだこともたくさんあるし、
私自身の考えで成長したところもあると思う。

そんな彼女はつい何日か前に
ホステルを卒業して行った。

そして何故か今は東京にいて、
一緒にスカイツリーを見ている。


彼女とはもう同僚ではなくなったけど、
今はベストフレンドになった。
彼女はマイファーストジャーマンフレンドで、
マイイングリッシュティーチャーで、マイジャーマンティーチャーで、
ベストフレンドである。

彼女が、来年一緒にアパート借りようって言ってくれたから
ベルリンにワーホリでも行こうと思う。

そろそろ本当に本気で英語を勉強しないと、
生活に支障がきたりそうだからね。

だから、See you soonネ💗

We love you soooo much ネ💗

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