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1年間スーダンで過ごした2020年を振り返って

スーダンで活動する任意団体『bokura』を設立してから4か月となり、新たな年を迎えられそうです。支援してくださった皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

2020年は予期せぬことが世界中で起きた1年で、いまも現在進行形で人類は脅威対峙しています。世界中の人々が手を取り合って乗り越えていけば、コロナ後の世界は今よりも良くなると信じています。
コロナウィルスで亡くなられた方のご冥福をお祈りし、闘病中の方の回復と、医療従事者の方の安全を祈っています。

当初、私がスーダンで当初予定していたのは、スーダンの大学で日本語教育を行うことでした。
そして将来的には日本の若者とスーダンの若者がお互いに学びあう場を作り、多様性を感じてもらうという計画がありました。

ところが、コロナウィルスによって大学がずっと閉校したままとなり、予定していたことはスタートラインに付くことさえもできませんでした。

一時期は日本への帰国も考えましたが、コロナと共にスーダンの経済状況が日に日に悪くなっていく現状を目の当たりにし、困窮し助けを必要としているスーダンの人に対してできることはないか、力になれることはないかと考え任意団体とし寄付のプラットフォームを作りました。

そして皆様の温かいご支援により、炊き出しを7回、計1500食を路上で生活する人々へ提供することができました。小さな活動ですが、スーダンの若者と協働できたことにも大きな意義を感じています。



2021年の目標も、大学が再開する目処が立たないのでまだ明確に決められていません。
でも少しでも活動の幅を広げるために日本とスーダンで事務手続きを行っています。
のんびりとしたスーダンならではの事情もあり、一歩一歩進めていきたいと思っています。

まだまだ未熟な組織ですので、赤ちゃんを育てるような気持ちで今後ともご指導をお願いいたします。

事務的な困りごと

2020年12月14日にスーダンは米テロ支援国家リストから削除され、経済的な障壁が27年ぶりになくなりました。

しかし、銀行が個人口座でドル送金を受け入れるまでにはまだ時間がかかりそうです。
私は所属先がないので、法人口座がスーダンで作れず資金を受け取るのに困難を抱えています。

いままで頂いた寄付金は、日本を往復した日本人の方にもってきてもらったものを使っています。ですが、額がいままで以上に大きくなると頼むのも難しくなります。
法人口座を作れば活動の幅を増やせます。ですので任意団体から法人格を持った組織へと整備していきたいと考えています。

というのも、現地のNGOと雇用を生み出すためのプロジェクト進めているからです。
現在の案では、パンやお菓子の製造販売、ミシンでの裁縫の事業をシングルマザーの家庭を対象に行う計画を立てています。

コロナウイルスの影響で計画の日程が決められないのは悔しいのですが、2021年は精力的に取り組んでいきたいと思っています。

最後になりますが、応援してくださった全てのみなさま、本当にありがとうございました。

皆様からの温かいサポートは、日本に憧れを持ち、日本に留学する夢をもつスーダン人の若者が日本語を学ぶ活動に使わせていただきます。