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人の考え方や行動を変えた瞬間に出会った話。

ある日、上野恩賜公園を散歩していると大道芸に出会った。

私と同い年くらい20代後半の男性だったこともあり、立ち止まる事にした。

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空気の作り方や観客の楽しませ方がうまい。技の見せ方。一体感を作るための拍手の使い方。音楽のチョイス。話す時に音量を下げる、止めるといった音楽の効果的な使い方。

大道芸に楽しませてもらった時間だった。

芸が進んでいくと、他の大道芸人との違いが気になり始めた。トークの比率が多く、伝えたいメッセージがあるように感じた。

終わった後、シルクハットに気持ちを入れて欲しいです。ちなみに小銭を入れる人。ここは神社じゃないんです。僕は10年間大道芸で生きて来たけど、これから20年、30年と大道芸をしていきたい。その為にも、(シルクハットを出して)ここに折りたたんだものをお願いします。

思い出して文字に起こしてみると、いやらしく見えるかも知れないが、実際に話している感じからはいやらしさは感じなかった。

大道芸だけで生活する覚悟を持った言葉。

残って欲しいものや文化があっても、お金を出す事をしぶっていなかったか。

良い事をしても報われない世界を作っているのは私だった。

もったいないとお金を出さなかった自分が恥ずかしく思えてきた。


彼のスピーチがなければ、こんなにも札をシルクハットに入れる人はいなかっただろう。

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大道芸をする青年の言葉から学んだ事。それは、自分が評価したものに対価を払うことの重要性。

最後まで読んでもらえて嬉しいです